John Lobb|ジョン ロブ|「SHIGEMATSUモデル」ジョン ロブのビスポークが完成!
John Lobb|ジョン ロブ
これが「SHIGEMATSUモデル」
ジョン ロブのビスポークが完成!
ユナイテッドアローズ社長の重松 理さんが“トライオン(フィッティング)”(そのときの詳細はこちら)をしてから約半年。
ついに重松さんのビスポークが完成し、フランソワ・マドニーニさんが再び日本を訪れた。
まとめ=梶井 誠(本誌)Photo by Jamandfix
初めから最良の履き心地のために……
主(あるじ)の登場を静かに待つ靴。
といっても過言でないほど、その一足は独特な存在感を放っている。
フランソワ 「どこか当たる感じはありますか」
重松 「少し小指が心配ですね」
フランソワ 「両足ともですか」
重松 「いや、左足のほうが少し……。当たっている部分だけ、シュートゥリーに皮を貼って盛ってもらっていいですか」
フランソワ 「もちろんです。2日ほどいただければ、調整できる範囲だと思います。こだわっていらしたシェイプはいかがですか」
重松 「シェイプはこれで結構です。革と色もいいですね、クラシックな感じで」
フランソワ 「パスティーヌ仕上げで、アンティークふうに仕上げています」
重松 「どうもありがとう。thank you」
──出来上がりがいかがですか?
重松 色も濃淡をつけてもらって、ちょうどいい感じに仕上がりました。でも、いろいろ注文したから、フランソワさんは納得いかなかったんじゃないの?(笑)
──ありがとうございます
ラスト(木型)から新しくおこした、まさに「SHIGEMATSUモデル」
──重松さんも出来上がりにとても満足のようですが
フランソワ 重松さんのジョン ロブでのビスポークは6足目になりますが、今回は木型(ラスト)から新たに作成しました。気に入っていただけてホッとしています。
──小指の調整はよくあるんですか?
フランソワ 今回はロングノーズの新しい木型にしたので、調整はどうしても必要ですね。小指部分の調整はよくあって、当たりが解消したら皮を取ってなじませます。私たちには揺るい靴をきつく調整するより、きつい靴を調製するほうが簡単なんですね。
──最初のオーダーから約一年かかりましたが、出来上がりはいかがですか?
フランソワ とても美しい靴で、ファッショナブルですがアンティークでクラシックな雰囲気に仕上がっています。
──重松さんは「フランソワさんは納得していないかも?」とおっしゃっていましたが
フランソワ 私たちの仕事はお客さまのリクエストに100%応えること。これはまさに「SHIGEMATSUモデル」ですね。オーダーを自分なりに解釈して正しくつくりました。
──リスエストに100%応えていますか?
フランソワ もちろん。これまでのジョン ロブにはない木型なので、重松さんには喜んでいただけると思います。
ビスポーク仕上がり価格
84万円(税込)
ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6011
http://www.johnlobb.com