ISETAN MEN’S｜伊勢丹新宿店メンズ館の4階と5階がリニューアル
ISETAN MEN’S｜伊勢丹
「世界No.1のライフスタイルストア」へのアプローチ
伊勢丹新宿店メンズ館の4階と5階がリニューアルオープン（1）
改装のテーマは、「世界No.1のライフスタイルストア」の実現 ──今年の3月に、伊勢丹新宿店メンズ館4階インターナショナルラグジュアリーフロアと、5階ビジネスクロージングフロアが、全面リニューアルオープンした。伊勢丹新宿店が2012年に掲げたビジョン“世界最高のファッションミュージアム”へと、メンズ館も邁進している。
伊勢丹新宿店メンズ館地下1階「紳士靴」4月開催イベントスケジュール
Text by KAJII Makoto （OPENERS）Photographs by SUZUKI Shimpei
4階は“現代の紳士とは何か”の答えが見つかるフロア
エスカレーターで4階に上がって、右手に行くとイタリアンスタイル、左手に行くとブリティッシュスタイルとプレミアテーラリングコーナーと、わかりやすい構成になった4階インターナショナルラグジュアリーフロア。
「4階の改装のテーマは“エターナル”です」と語るのは、馬渕卓也バイヤーだ。
「ウェアはもちろん、靴からアクセサリーまでトータルで揃え、現代の紳士のためのライフスタイルを提案。一過性ではなく、長く愛用できる普遍的な価値にフォーカスし、今回、いいモノを長く使う伝統をもつ英国紳士の精神性を表現した、ブリティッシュスタイルを導入しました」
イタリアンスタイルの売場では、イタリアンレッドの塗りの什器が空間を演出しているいっぽうで、ブリティッシュスタイルの売場は、黒い重厚なイメージの什器が世界観を伝える。
ちなみにブリティッシュスタイルの売場には、日本国内には一点しかない希少性の高いブラックダイヤのカフリンクスも置いているという。「博物館で展示物をのぞきこむような、そんな体験ができる売場も見どころのひとつですね。世界最高のファッションミュージアムというコンセプトにふさわしい表現方法として、取り入れております」と馬渕バイヤー。
男が最後に行き着くところは、ビスポーク
「スーツやジャケットを誂（あつら）えたい」というリスエストに応える「プレミアテーラーリングコーナー」が登場。2名の若手テーラーが常駐し、ビスポークに対応する。
馬渕バイヤーは、「プレミアテーラリングコーナーでは仮縫い状態の商品も陳列するなど、男性がこだわるモノの本質を突き詰めた表現を追求しています。リニューアル後のフロアは、広くきれいになって見やすくなった、面白いモノを見つけられるようになった、と好評です」と語る。
ISETAN MEN’S｜伊勢丹
「世界No.1のライフスタイルストア」へのアプローチ
伊勢丹新宿店メンズ館の4階と5階がリニューアルオープン（2）
伊勢丹新宿店メンズ館5階の改装のテーマは、「世界No.1のテーラークロージング」売場の実現。キーワードは、“メイド・トゥ・メジャー”、“あたらしいビジネススタイル”、“本質を極めるスーツ”の3つ。ビジネスウェアの聖地を目指して、徹底的にスーツにこだわる。
Text by KAJII Makoto （OPENERS）Photographs by SUZUKI Shimpei
欧米のスーツ文化と日本の背広文化の融合
“舞台”と呼ばれるステージに展示されたメイド・トゥ・メジャーのスタイル見本、あたらしいビジネススタイルの主役となるパンツのラインナップの強化、そして伊勢丹オリジナルスーツの「ISETAN MEN’S」の刷新 ── 「5階ビジネスクロージングフロアは、サイズ、素材、スタイル、グレード、用途など“ここに来ればスーツのすべてがある”を目指して、リニューアルしました」と落合将一バイヤーは話す。
はじめに、これまで「メジャーメイド」と呼んでいたオーダースーツを、世界標準の「メイド・トゥ・メジャー」に変更したという。
「これまでスーツのオーダーというと、生地を選び、モデルを決めるというかたちでしたが、これからの伊勢丹のオーダーは、“どう見せたいか、どうなりたいか”からはじまります。そのために、“舞台”と呼ばれるステージに、代表的な11体のスタイリングをディスプレイしています。この展示にくわえ、シネマ&ライブラリーと呼ぶバーカウンターで、コーヒーを飲みながら、映画や洋書などを見て、着たいスーツのイメージを膨らませていただきます」と語る。
メイド・トゥ・メジャーでは、8人の日本人テーラーによる誂えと、ハウススタイル（パターンオーダー）を用意。ヘンリー・プールやリベラーノといった世界各国のテーラーから、伊勢丹メンズのプライベートブランドまで、スタイルも価格も幅広く揃える。また、ボタンやカフリンクスなどのアクセサリーも取り扱っている。
伊勢丹メンズが提案するビジネススタイルのスタンダード
またフロアの中心では、基本的なスーツにくわえ、トレンドの要素や個性もアピールできるビジネススタイルを提案する。落合バイヤーは、「クールビズもふくめて、ビジネスにおけるスタイルは年々変化しています。そのスタンダードが揃うセクションを作りました。スーツやジャケスラから、デニムやカットソーまで、さまざまなスタイルを発信します。スタイリングの主役はパンツ。着こなしの幅が広がるほどパンツの重要度が上がります。ミックススタイルの中心として多彩なバリエーションをラインナップしていますので、多様なコーディネイトを楽しんでいただきたいですね」と語る。
さらに、レディメイドのスーツコーナーには、イタリアン、アメリカン、ブリティッシュ、ヨーロピアンの4つのテイストに分けられたブランドスーツにくわえ、今シーズンから、伊勢丹のプライベートブランドである「イセタンメンズ」が登場。上質な素材、袖、襟付け、肩廻り──着心地にかかわる部分に徹底的にこだわった縫製仕様など、既製スーツの本質を求めながら、7万6000円が中心という、高いコストパフォーマンスを実現した。国際的に活躍するアクティブなビジネスマンにふさわしいスーツに、期待が高まる。
伊勢丹新宿店
東京都新宿区新宿3-14-1
Tel. 03-3352-1111（大代表）
http://www.isetan.co.jp/