子ども用フレームで開発した高い安全基準を大人用に転用。二つのモデルがリリース|TURNING
TURNING|ターニング
守るべき順番は「目>顔>レンズ>フレーム」
福井県鯖江市で1957年に創業し、高品質のフレームを作る日本屈指の眼鏡メーカーとして知られる「谷口眼鏡」。同社が1996年にスタートさせたオリジナルブランドが「TURNING」だ。2019年2月に発売された子ども用眼鏡フレームが優れた安全基準から高評価を獲得。このたび、デザインをほぼ変えずに大人用フレームにその良点を転用し、2019年6月にリリースされることになった。
Text by WAKABAYASHI Satsuki
独自の哲学=「上手く壊れること」を見事に体現したアイウエア
「ターニング」の取引先に眼科が運営している眼鏡小売店が多いことから、「子どもが購入後も安心してかけられるフレームを作って欲しい」という声が多数寄せられ、約3年の歳月をかけて子供用フレームを開発。子供が手荒に扱ったり、不意の衝撃があること前提に、破損した時に修理がし易いように設計しているのが大きな特徴だ。
もしも眼鏡をかけている時に衝撃があった場合は目を傷つけないことを最優先に、守るべき順番を「目→顔→レンズ→フレーム」を捉え、フレームが衝撃を上手に吸収するように“壊れ方”を重視している。さらにテンプル(ツル)は、アセテートが簡単に抜けるようにデザイン。もしもテンプルの内側の芯金が曲がってしまっても修理し易く、また外側のアセテートは交換せずに済むため修理代金を抑えることができる。芯金の素材には、軽量かつ腐食にも強い粘りのあるベータチタンを採用し、外側に広がっても弾力性がありしっかりと頭部を支えてくれる。ニッケルアレルギーの心配もない。
すべての「ターニング」製品は装用時にフレームが下にズレ落ちないように前後の重量を考慮し、「後方重心バランス」という考え方で構造設計をしている。フロントが「前に飛び出す力」、テンプルが「後ろへ引っ張る力」とそれぞれ作用するが、そこで生じる摩擦係数を計算することで秀逸なかけ心地を実現している。
このたび、子ども用フレームで開発した高い安全基準を大人用に転用し、「TP-332」「TP-333」という二つのモデルが完成。メーカーの卓越した技術力とホスピタリティが細部に至るまで発揮された眼鏡を親子で楽しむのも良いだろう。
子ども用「TPK-3301」「TPK-3302」「TPK-3303」
価格|2万3,760円
大人用「TP-332」「TP-333」
価格|2万5,920円
谷口眼鏡