マリメッコの歴史をたどる「マリメッコ展」が開催|Marimekko
FASHION / NEWS
2016年12月15日

マリメッコの歴史をたどる「マリメッコ展」が開催|Marimekko

Marimekko|マリメッコ

マリメッコ60年の歴史をたどる

フィンランドを代表するデザインハウス「マリメッコ」にフォーカスを当てた展覧会『マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル』をBunkamura ザ・ミュージアムで開催。同時に映画『ファブリックの女王』を同施設内で上映する。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

マリメッコデザインミュージアムの所蔵コレクションを展示

フィンランドを代表するデザインハウス「マリメッコ」は1951年、アルミ・ラティア氏によってヘルシンキで創設。ラティア氏はテキスタイルデザインを学んだのち、広告代理店で経験を積んだ。

その後、彼女のもとへ才能あるデザイナーたちが集い、優れたデザインとPR戦略によって、マリメッコは1960年代には世界的なブランドへと成長していく。

マリメッコが生み出すデザインパターンの多くが、伝統的なモチーフや自然からインスピレーションを受け、大胆でカラフル、そして抽象的なデザインを持つ。そうした柄を纏ったシンプルなカッティングの服は、大きく注目を集めた。

marimekko_008

marimekko_010

© Marimekko 2016

現在では家庭用品やインテリアにまでパターンは展開され、世界中で高い人気を誇っている。

このたび開催される「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」はマリメッコの60年にわたる歴史をたどり、個性あふれるデザイナー、仕事ぶり、活躍を紹介する国内初の大規模な展覧会だ。

来年はフィンランド独立100周年を記念するビッグ・イヤー。それを記念し、マリメッコも特別な柄「Veljekset(兄弟)」(トップ画像参照)を発表している。この柄はフィンランドの民話やフィンランドの森に住む動物たちにインスピレーションを受け、若手デザイナーであるマイヤ・ロウエカリ氏によってデザインされた。

そのほかヘルシンキのデザインミュージアムの所蔵作品から、ファブリック約50点、貴重なヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチ、各時代の資料など、合わせて200点余りを一堂に展示する。

marimekko_007

©Bufo Ltd 2015

また同施設内の映画館ル・シネマにて、初期マリメッコの役員だったヨールン・ドンネル監督がメガホンを取った映画『ファブリックの女王』を上映。

劇中には初期のマリメッコを代表するデザイナー、マイヤ・イソラやアンニカ・リマラを思わせる人物が登場する。当時の再現ではなく、現在活躍するデザイナーによる新旧のマリメッコデザインの融合が見所のひとつ。

フィンランドの独立100周年を前に、展示会や映画といったイベントが目白押しの今年は“マリメッコ・イヤー”と呼ぶのにふさわしい。

マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル
開催期間|2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)
休館日|2017年1月1日(日)
開館時間|10:00~19:00(入館は18:30まで) 毎週金曜・土曜は21:00まで ※12月31日を除く
入館料|当日一般1400円 他
会場|Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1

ファブリックの女王
上映期間|2016年12月17日(土)~12月22日(木)
上映時間|19:25~
料金|1200円 (マリメッコ展の半券提示で1000円)
会場|Bunkamura ル・シネマ
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
http://www.bunkamura.co.jp/

問い合わせ先

マリメッコ展

http://marimekko-exhibition.jp/

           
Photo Gallery