奄美大島でしかできない手法を駆使

──2015年春夏コレクションのテーマ／コンセプトは？

九州の南の果てにある奄美大島。ここ数年その島を訪れるたびに、島の人びとや暮らしにとても興味が湧いてきました。天然藍泥染めのジャケットなど奄美大島でしかできない手法を用いて、そこでの生活をイメージしながら製作したコレクションです。

着こなしや色使いは近代文明を基本的に拒み、自給自足の生活を北米で送る、アーミッシュの方々を参考にしました。パナマ素材のハットやジレなどに明るい色のシャツなどを合わせています。

──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは？

明るい色目のアイテムをいつもより多く作ったので、コーディネートで軽くなりすぎないように気をつけています。

──スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の春夏コレクションとのちがいは？

やや大きめのシャツなどルーズシルエットになるようなアイテムがあり、今までと違った着こなしを楽しめます。

──今シーズンのキールック（コーディネート）は？

パナマハットにアーミッシュジレ、オープンカラーシャツをショーツに合わせたルックです。今シーズンのヒントとなったアーミッシュの人びとの着こなしをFUJITO流に取り入れてみました。

今シーズンのキーカラーはグリーン

──キーアイテムとキーカラーは？

奄美大島で染めたジャケットは、とくに今シーズンの雰囲気が一番出ていると思います。それにグリーンがキーカラーで、後染めのパーカーやオープンカラーシャツなどがあります。

──「FUJITOといえばコレ」というアイテムやシルエット、素材を教えてください。

やはり2002年の立ち上げからリリースしている定番のジーンズです。ストレートのモデルとテーパードしたスリムモデルの2タイプあります。打ち込みが強いデニム地を使用しているのですが、履き心地がとても良く履き込むごとに馴染んできます。

──ブランドのクリエイティビティをささえているものは？

むずかしいですね……毎シーズン「せーの！」でコレクションを考えているわけではなくて、つねに感じていることや日々の生活の積み重ねがそのままFUJITOに出ていると思っています。そういう意味では「つづいている」ということがすべての原点のような気がしてます。「これからもつづけていける気がする」という気持ちを持てることにささえられていると思います。

＜主な取り扱い店＞
Beauty & Youth United Arrows 渋谷公園通り店、The Sovereign House United Arrows、Roundabout、Fuzz、float Gallery、A.I.R.AGE、THREE

Directors（FUJITO直営店）
Tel. 092-751-5511
http://www.wstra.com