BURBERRY|トレンチコートが「ヘリテージ・コレクション」としてあらたにスタート
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トレンチコートが「ヘリテージ・コレクション」としてあらたにスタート(1)
バーバリーを象徴するアイテムである、トレンチコートがこれまでのモデルを集約し、この秋より「ヘリテージ・コレクション」として展開される。
Text by ITO Yuji(OPENERS)
バーバリーにおけるトレンチコートの価値
バーバリーのトレンチコートがミリタリーを出自とすることは、多くの人が知るところ。だが、その前身となるモデルこそが、トレンチコートの歴史と密接に関係していることは、知られざる事実だ。
それこそが、バーバリーの創設者、トーマス・バーバリー氏が1912年に専売特許を得た「タイロッケン」というモデルだ。ボタンを使わず、ギャバジン製のコートを、紐と留め具を用いてフロントで「結び(tie)」「錠前(lock)のように留める」ことから名づけられたこのモデルが、のちに進化を遂げて、トレンチコートの原型となった。つまり、バーバリーにとって、トレンチコートはブランドのルーツであり、また財産ともいえる存在なのだ。
メイド・イン・イングランドの魅力
バーバリーのトレンチコートがつくられるのは、ウエストヨークシャー州キャッスルフォードの工場。ここでは伝統的な手法と最新技術を駆使し、熟練の職人がハンドワークを惜しみなく投入して生産されている。
その工程数は完成まで100にも及ぶ項目があり、それらを職人たちが真摯にこなすことによって、堅牢にしてスタイリッシュなデザインのコートがつくられる。とくに高い技術を求められるのが襟つけの工程で、首まわりにぴったりとフィットするカーブを描きながら、180以上ものステッチで手縫いされている。
レインウエアに革命をもたらしたギャバジン
バーバリーのトレンチコートといえば、素材はギャバジン。これは1879年にトーマス・バーバリーが開発したもので、それまでオイルやゴム引きの布地が主力だったレインウエアに革新をもたらしたといわれている。
1cmあたり100本以上の糸を織りあわせてつくられている緻密なツイル素材は、レインウエアに軽やかな着心地というあたらしい感覚をもたらし、さらに3回の撥水加工を経て、軽量で通気性のよい、全天候型の生地となる。
このギャバジンは現在も英国内のバーバリーの工場で生産されており、素材はコットンの超長綿のみを使用。発色にも厳しい基準があり、最終工程においても、2回以上の目視の検査をクリアしたものだけが、製品となることを許される。
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トレンチコートが「ヘリテージ・コレクション」としてあらたにスタート(2)
メンズは4型、レディスは3型を展開
前述の歴史のなかで、さまざまな展開を見せてきたトレンチコートだが、それらを集約し、この秋より展開されるのが「ヘリテージ・コレクション」である。これまでのアーカイヴをもとに、カラーバリエーションは長い歴史をもつハニー、ストーン、ブラックの3色に絞り、ベルトのステッチやエポーレットなどのディテールも過去にさかのぼって、統一された。また着丈はショート、ミドル、ロングの3種類で、身頃はスリム、モダン、クラシックの3スタイルで規格が揃えられている。
クラシックなフォルムの「ウェストミンスター」
ラインナップのなかで、もっとも古き良き時代のトレンチコートに近いモデルが「ウェストミンスター」。ゆったりとしたクラシックフィットの仕立てはラグランスリーブ、ガンフラップなど伝統的なスタイルを継承している。
ニュートラルなサイズ感の「ウィルトシャー/ケンジントン」
「ウェストミンスター」よりもゆったりとし、現代的なスタイルにマッチするようにシルエットをアップデイトしたものが、このふたつのモデル。スーツの上からも羽織れるサイズ感は、ビジネスユースとしてもふさわしい。
タイトな着こなしが映える「サンドリンガム」
コレクションのなかで、もっともタイトでスリムなシルエットをもつのが「サンドリンガム」だ。コンパクトな肩回りはタイトなセットインスリーブで、身幅も大きくシェイプ。ジャケットがわりに着こなすことでモードな印象を与える。
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