roar × 岩川旗店|大漁旗の生地を贅たくに型染めしたトート
roar × 岩川旗店
100年以上の歴史をもつ染物屋と協業
“型染め”コラボレーショントートバッグ発売
「クロスガン」をトレードマークに、ファッションを通じて日本のものづくりを国内外で打ち出してきた「roar(ロアー)」。100年以上の歴史をもつ山口県萩市の染物屋「岩川旗店」と協業して製作したトートバッグを、6月上旬に発売する。
Text by IWANAGA Morito(OPENERS)
大漁旗の生地に贅たくな型染め
岩川旗店は山口県萩市で明治時代に創業した、100年余りの歴史をもつ染物屋だ。日本海に面し、漁業が盛んな萩市は、むかしから港には数多くの大漁旗がはためいていた。岩川旗店は代々、大漁旗をはじめ、神社の幟(のぼり)、のれん、校旗など、さまざまな用途に合わせた染物を作りつづけてきた。しかし、20年ほど前からのめまぐるしい世情の変化や技術革新などの影響で、伝統技法の需要が少しずつ減少していったという。
そのなかで岩川旗店の染めの伝統を失いたくないという想いから、オリジナルで染めた生地を利用して何かできないだろうかと、試行錯誤を繰り返しながら生まれたのが、大漁旗デザインのぬいぐるみやバッグなどの小物だ。岩川旗店だからこそ創り出せる色と柄を駆使して、あらたなかたちで伝統が受け継がれることとなったのだ。
大漁旗には鯛が描かれていることが多いが、その形は職人のこだわりや、地域によってさまざまだという。今回製作されたトートバッグのロゴに描かれた鯛も、長い伝統のなかで岩川旗店が育んできた唯一無二のものである。
また、このバッグはリバーシブルとなっており、もうひとつの面には大胆にクロスガンアイコンを配置。一点一点、刷毛(はけ)による引き染めと、柄部分に型を置いて染める「型染め」で表現されている。生地は11号、8号の帆布、天竺木綿の3種類を、染色のノリ、使用感や強度に合わせて使い分けた。
さらに、超長綿糸のギザコットンを吊り編み機で丁寧に織り上げた天竺を使用した、コラボTシャツも発売される予定だ。製品洗いをかけたボディに、単色刷りで表現した大漁旗グラフィックが特徴となるとのことだ。
「ロアー×岩川旗店」トートバック
価格|1万7850円
発売日|6月上旬
リバーシブル仕様
デザイン面A/ロアークロスガン大漁旗デザイン
デザイン面B/岩川旗店オリジナルファブリックデザイン「鯛」、「唐草」、「めでたしめでたし」
サイズ|H36×W52×D10cm/ハンドル 48cm
取扱い|岩川旗店、ロアー代官山
岩川旗店
山口県萩市古萩町40
Tel. 0838-22-0273
http://www4.ocn.ne.jp/~iwakawa
ロアー
Tel. 03-3461-6969
http://www.roarguns.com