独特の風合いに仕上げる艶だしのプロセス

クリスチャン ルブタンは、1992年に初の路面店をパリのジャン・ジャックルソー通りの19番地にオープンさせ、今ではメンズブティックを含め、世界中に103以上の直営店を構えるブランドとなった。そんな、クリスチャン ルブタン2016年春夏メンズコレクションは、シーズン性が強い、インパクトのあるモデルに加え、新たにアップデートされたクラシックモデルも提案された。

ソールにブラックステッチが施され、シルエットもアップデートされた「Cousin Charles」、「Cousin Dand」、「Cousin Greg」と名付けられた3型のクラシックモデルが新しく登場。アップデートされたクラシックモデルは、職人の手により何度も色を重ね塗りし、独特の風合いに仕上げる艶だしのプロセスを用い、Black、Havaneカラーなどが展開された。オックスフォード、ダービー、ローファー等を含め、メンズタイムレススタイルは全てナチュラルなカーフレザーにルブタン流の仕上げを施されている。

「Cousin Dand」はエレガントなスモーキングスリッパで、キャップトゥオックスフォードの「Cousin Greg」と、ハーフウィングチップの付いた「Cousin Charles」のダービーは男性のワードローブに不可欠なモデルだ。じっくり時間をかけて重ね塗りを施すことで、ニュートラルな色合いの中に、他のクラシックなレザーと比べられないほどユニークで、リッチな色あざやかな艶が生み出される。

クリスチャン ルブタンのメンズシューズは、一つ一つビスポークスタイルで作られている。2016年春夏の新たなクラシックスタイルには、特別な技法を使ったステッチソールが、厳選されたモデルのみに施されている。また、ナポリの工場の職人は、ソールを一緒に縫い付ける際に、赤く艶のあるソールに傷を付けないようユニークな技法を開発し、それぞれのモデル名に「Cousin」と名付けた。「Cousin」とは、フランス語の「Cousu」に由来しており、フランス語で「cousu」とは「縫われた」という意味を示す造語である。

COUSIN CHARLES FLAT HAVANE

COUSIN DAND FLAT BLACK

2016年春夏コレクションのビジュアルは、フォトグラファー兼フィルム制作者であるRené HabermacherとThe Stimuleyeのチームが、クリスチャン ルブタンとのコラボレーションで「La Sape」にインスパイアされ制作された。サップ（SAPE）とは、コンゴ民主共和国においてみられるファッションの一種で、サップを楽しむ人々はサプール（Sapeur）と呼ばれる。サプールは、自分自身のスタイルを無制限に表現し、スタイルやたたずまいをエレガンスにたたえていると言える。カラフルなイメージは2016年春夏の新たなクラシックシューズをしっかりとあらわしている。

クリスチャン ルブタンが描く「サプール」の世界観は、クリスチャン ルブタンブティック、もしくはインスタグラム@LouboutinHommeにて展開中だ。