英国の粋と現代性の融合|dunhill
dunhill|ダンヒル
ディテールに宿る英国魂
クラシックな佇まいが装う、コンテンポラリーな歓び
ビジネスにしろカジュアルにしろバッグ選びはつい最後になりがち。だが、バッグ選びにこそ男の装いの真髄が宿る。なぜなら、貧相なバッグには貧相な未来しか収めることができないからだ。さる先達の言葉だが、言い得て妙だと思う。しかし、その選択はじつに難しい。華美すぎず、さりとて地味すぎない。とくにPCなどを持ち歩く機会の多い昨今、コンテンポラリーな機能性も欠かせないポイントだ。
Photographs by TAKASE Hiroshi(betta) Text by NAGASAKI Yoshitsugu
英国らしいスキのない美しさを宿す「Albany」
諸兄にご紹介したいのが、dunhill(ダンヒル)の「Albany(アルバニー)」コレクションだ。イギリス・ロンドンの中心部ピカデリーに位置する豪奢なアパートメント(多くの英国貴族が住んだとされる)の名を冠すコレクションだけに、随所に誇り高きクラシックな英国テイストをまといつつ、全体の仕上がりはコンテンポラリー。両立が極めて難しい“御技”をやってのけている。
そして素材、ディテール、仕上げ、色すべてにスキがない。Albanyコレクションで選ばれる素材は驚くほど柔らかい質感のフルグレインのカーフスキン。深みのある発色をもつ美しさもこの素材ならではのものだ。
さらに仕上がりに英国らしさをくわえるのが“アコスタパイピング仕上げ”。通常の丸めたレザーではなく、細長いレザーの端を染めたものを縫い込むという凝った手法によってバッグをかたどっていくという。Albanyコレクションが柔らかな素材でありながら、シャープなエッジをもつのはこのハンドステッチだからこそ成せる、この技巧があってのものだ。
ラインナップは6タイプで3色を展開
ディテールにもこだわり、ロック部分はキーホールの縁飾りなど、英国の伝統的なロックにインスピレーションを受けたデザインとしつつ、機能は極めて現代的に。さらに、このロックにはロングテール、1893、ADおよびLondonのブランドロゴをあしらうなど、dunhillのデザインチームの矜持が凝縮されている。
「Double Document Case(ダブルドキュメントケース)」は、スマートなフォルムながら2つにセパレートされた収納スペースが魅力。ショルダーストラップを装着できるから機動性も高い。小型の「Slim Sigle Document Case(スリムドキュメントケース)」はモバイルノートの持ち運びに丁度いいサイズで、薄マチが生きる軽快な使い心地が魅力になる。
ユニークな縦型モデル「Vertical Soft Briefcase」も見逃せない。クラシックなフォルムでありながら、なおかつショルダーストラップの装着も可能という実用性を備える。シンプルなクラッチタイプは「FOLIO」。まさにビジネスのパートナーとしてふさわしいクオリティ感をもつバッグだ。
軽快で春の装いにふさわしく、コンテポラリーな使い勝手を宿す「Albany」コレクション。春の英国紳士を装って、マーベルな未来をつかみたい。
Albany Double Document Case
価格|31万3200円
カラー|ブラック、オックスブラッド、ネイビー
サイズ|約W41.0×H30.0×D11.0cm
Albany Slim Sigle Document Case
価格|20万3040円
カラー|ブラック、オックスブラッド、ネイビー
サイズ|約W36.0×H28.0×D6.0cm
Albany Vertical Soft Briefcase
価格|20万3040円
カラー|ブラック、オックスブラッド、ネイビー
サイズ|約W30.0×H32.0×D7.0cm
Albany FOLIO
価格|14万400円
カラー|ブラック、オックスブラッド、ネイビー
サイズ|約W36.0×H26.0×D4.0cm