小木基史が解説するメンズファッションの潮流(1)|UNITED ARROWS & SONS
UNITED ARROWS & SONS|ユナイテッドアローズ&サンズ
インスタグラムを通して世界に発信される“小木スタイル”
小木基史が解説するメンズファッションの潮流(1)
「UNITED ARROWS & SONS(ユナイテッドアローズ&サンズ)」のディレクターを務める小木“Poggy(ポギー)”基史氏が、米『バニティ・フェア』誌の「世界のベストドレッサーリスト(The International Best-Dressed List)」の候補者に、日本人で唯一選ばれた。インスタグラムで5万人近いフォロワーを有する小木氏に、3回にわたってお話をうかがった。
Photographs by SUZUKI Shimpei Text by KAJII Makoto (OPENERS)
どうして僕が選ばれたのかな
今年初頭、style.com(スタイルドットコム)で「メンズファッション業界で影響力のある25人」に選出され、世界中のコンテンポラリーファッションからストリートカルチャーをピックアップし発信するオンラインメディアHYPEBEAST(ハイプビースト)でも世界の100人に選ばれるなど、世界的なメンズファッションのキーマンになりつつある小木“Poggy(ポギー)”基史氏。
米『バニティ・フェア』誌のリストでは、専門家によりスタイリッシュな人びとがワールドワイドに選出され、その後の投票システムによって最終リストが決定されるという。
――米バニティ・フェア誌恒例の「世界のベストドレッサーリスト」の候補者になったことを知ったときはどう思いましたか。
リストを見るとエンターテインメント界やファッション界のスター、セレブリティがかなりたくさん選ばれているので、どうして僕なのかな、なぜ日本人でひとりなのかなと率直に驚きました。
――リスト入りしたのはどうしてだと思いますか。
よく「インスタグラムがおもしろい」というのは聞きます。3年前にスコット・シューマン(「THE SARTORIALIST(ザ・サルトリアリスト)」を手がけるフォトグラファー)が主催した“サルトリアリスト・ディナー”に参加してから、写真を撮られる機会が増えて、いろいろ状況が変わってきたような気がします。
――小木さんのインスタグラムはフォロワー数も多いですが、影響力を感じますか。
ヨーロッパ、アメリカにくわえて、最近よくアジアに出かけるのですが、この前はアジアのある国で「あなたのインスタ見てるよ」と全然知らないひとに声をかけられました。フォロワーは5万人弱ですが、メンズファッション関係者では多いようですね。
インスタグラムを気に入っている理由
――なぜインスタグラムで発信しているのですか。
最初はFacebookを使っていたんですが、Facebookって、何かアップするとコメントがついたり、いいね!をしたり、アクションが会話・対話的なんですね。インスタグラムはそういうところがもっとサクサクとしていて、コミュニケーションが軽い感じがします。
最初は合いたかったひととの写真をアップしていたんですが、海外でおもしろいことがあると瞬時にアップできるし、すぐシェアできる楽しさもある。でもフォロワーが増えてきてからは、ちゃんと自分がかんがえていることを世界のひとに伝わるようにと、前より慎重になってきていますね。
――小木さんの“帽子”はすでにアイコンになっているとか。
そうですね、海外でハットをかぶっていないと「あれ?」って。ジャケットにTシャツを着てスニーカーを履いたり、ジャケットにスポーツウェア合わせたりして、そこにハットがあって、それが“小木のスタイル”みたいなことは言われますね。
――ユナイテッドアローズ&サンズのオリジナルレーベルとしてデビューした「POGGYTHEMAN」もそういうスタイルからの発想ですか。
ちなみに、今日は、LA在住のビジュアル・アーティスト、カリ・ソーンヒル・デウィット(Cali Thornhill DeWitt)のグラフィックが描かれた「DRx × Cali Thornhill DeWitt × POGGYTHEMAN」のジャケットに、今一番オススメのニューヨークにあるショップ「キース」のTシャツを合わせていますが、「POGGYTHEMAN」はユナイテッドアローズのクオリティでストリート感があるものをつくることができるので、すごく楽しいです。
UNITED ARROWS & SONS(ユナイテッドアローズ&サンズ)
東京都渋谷区神宮前3-28-1 B1F-1F
営業時間|12:00~20:00(平日)、11:00~20:00 (土・日・祝)
UNITED ARROWS & SONS
Tel. 03-5413-5102
http://www.unitedarrowsandsons.jp