HERGOPŌCH×GQ×OPENERS
FASHION / MEN
2015年3月13日

HERGOPŌCH×GQ×OPENERS

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新時代を拓く、バッグ界の雄

ドメスティックブランドの雄、エルゴポック。静謐ささえ漂うミニマルなたたずまいは文字どおり、集大成といっていいいモノづくりがもたらしている。世界に比肩するシリーズが誕生した。

Photo by Kenichiro Fujimoto @ A.K.AText by Kei Takegawa

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目利きが支持する気鋭の第2ステージ

バッグをつくりつづけて半世紀。老舗キヨモトが2005年に立ち上げたエルゴポックは目の肥えた大人から非常に高い評価を得ている。成功の要因を挙げていけばキリがない。イチから開発したレザーを中心としたマテリアル。職人技が光るアールを効かせた流麗なシルエット。見えないところにも手を抜かない設計思想。そしてもち手が引き立つ、謙虚だが確かな主張が感じられるデザイン。

最大の見どころはそのひとつひとつが破綻なく共存している事実だ。それはジャパンメイドにこだわった勝利であり、老舗の面目躍如ともいうべき見事なハンドリングがあればこそであろう。

ブランドとしての土台が完成したとして10年秋、集大成として挑んだのがこのマージシリーズだ。 なにより目を引くのが、かつてないシンプルでマスキュリンな顔つきである。そうした印象を醸し出す要因は、極限まで削ぎ落としたデザインと外装を覆うしっとりとした革の風合いにある。これはベジタブルタンニンレザーにオイルを含浸させたあと、じっくりと寝かした賜物。ほかではまず見聞きしないそのひと手間により、ハリのある見た目に反して、手触りは驚くほどにしなやかだ。

贅たくこのうえない一枚仕立てのハンドルも見逃せない。ハギがないから当然耐久性は増すが、3.5mmという肉厚さ加減と相まって見た目の美しさも特筆ものだ。

新作の開発以上に既存モデルのマイナーチェンジに軸足を置くのもエルゴポックに携わる人びとの賞賛すべき気質だが、「マージ」はそんな地道な積み重ねが生んだ逸品である。卓越した審美眼のもち主であるウェルドレス・マンなら、その魅力が分からないはずがない。

HERGOPŌCH×GQ×OPENERS 01

トートバッグ
ソフトなタンニンレザーと肉厚のオイルヌメを合わせ、サイドのヌメベルトづかいいがデザインポイントのトートバッグ。シャープンなデザイン性が特徴的。やや大振りなサイズなので、ビジネスにもカジュアルにもフィットする。つかい勝手のいい大きめのあおりポケットと、小物の出し入れが便利な外ポケットで機能も充実している。金具はこのシリーズのために開発した手間と時間のかかる仕上げがなされている。付属のレザーストラップで、あたらしいショルダースタイルを提案している。素材はタンニンなめしの牛革ソフトを使用。メインコンパートメントは1室で、中部にはファスナー付きポケットが1つ、平ポケットが大1つ、小が2つ付属する。
(H32×W45×D13cm) 5万4600円

HERGOPŌCH×GQ×OPENERS 02

ボストン
ジャケットスタイルにももてるシャープで力強いデザインとフォルムが印象的。こだわりの2種類のタンニンなめしの革素材は、つかうほどに風合いが変化し味も増して愛着がわいてくる。シンプルなデザインとあいまって、永く付き合える逸品だ。普段づかいはもちろん、ちょっとした旅行にも対応するサイズ感が絶妙。小物の出し入れに便利な外ポケットと、なかにも仕分けポケットが付いていて機能的。ストラップも付属し、ショルダーづかいも可能。メインコンパートメントは1室 で、中部はファスナー付きポケットが1つ、平ポケットが大が1つ、小が2つ仕様。
(H29×W50×D15cm) 5万7750円

HERGOPŌCH×GQ×OPENERS 03

月型ショルダー
こだわりの2種類のタンニンなめしの牛革ソフト素材は、つかうほどにエイジングと味が増し、シンプルなデザインと相まって一生ものといっていいだろう。ラウンドしたボディは、からだにフィットする絶妙なサイズ感がすばらしい。ジャケットスタイルにも合わせやすい、シャープで力強いデザイン、フォルムがひときわ目を引く。小物の出し入れに便利な外ポケットが両側に、なかにも仕分けポケットが付属し機能的。
(H19×W38×D7cm) 3万1500円

HERGOPŌCH/キヨモトNC 事業部
Tel. 03-5843-9011
http://www.hergopoch.com/

 GQ JAPAN 2011年1月号より

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