旬の8ショップが薦める「軽ジャケ」40着!
特集|春ジャケットのセレクトポイントは「軽さ」にあり
旬の8ショップが薦める「軽ジャケ」40着!
薄くしなやかな素材、副資材の少ないアンコンストラクテッド仕様、明るめのトーンなど、春のジャケット選びのポイントはいくつかある。どの要素にも共通して言えるのは「軽快であること」。見た目も着心地も軽いジャケット、すなわち「軽(かる)ジャケ」こそが大本命。旬の8ショップから各5着、計40着をセレクトした。
Photographs by JAMANDFIXStyling by TOCHIGI MasahiroText by TOYODA Kouji
プランA|シックな色と王道の仕様
ビジネスに徹底活用したい20着
ネイビー、ライトグレーといったジャケットは、ビジネスシーンでの汎用性の高さが魅力。サマーモヘアやリネン混紡といった、清涼感ある生地を使用したモデルが揃っている。
カラーはブルー系からブラウン系まで幅広いバリエーションがそろうビームスF。注目はリラックス感のあるジャケット。ベルベストやボリオリといったサルトリアも、洗い加工をほどこしたリネン混素材やジャージー素材を用い、軽快な雰囲気に。芯地やパッドを排した、カンファタブルな着心地のアンコンジャケットが目立つ。カッターウェイカラーシャツに細身チノのロールアップといった爽やかな着こなしを狙う。
シルク混やリネン、コットン×リネンの清涼感のあるもの、強燃糸を使用したものなど、春らしい生地のジャケットがラインナップ。パッドを使用していても薄手の芯地を使用するなど、軽さを追求している。イタリアのカノ二コ社と共同開発したという、撥水性に優れた素材をはじめとした、機能的なマテリアルを使ったものにも注目。チノやカーゴパンツと組み合わせ、ドレッシーなプレップスタイルで。
アンコン仕立てのジャケットが数多く展開されるエディフィス。昨シーズンから引きつづき人気の高いカットソー&ニット素材に代表されるように、軽さを強調したものやトレンドのブルーを使ったジャケットがおもしろい。また、リネンやシアサッカー、さらには速乾性に優れたクールマックスなどの機能素材を使用したものにも注目したい。いずれもトレンドのマリンスタイルで着こなすのがお薦めだ。
製品洗いや製品染めの加工が施され、ひと手間かけられたジャケットが目立っているストラスブルゴ。短い着丈や細身のシルエットといったデザインが主流、くわえて仕立てや生地の生産に力を入れる傾向も顕著にみられるという。これまで以上にノンストレスで、快適な着心地をもたらす"ほどよくリラックス"できるジャケットがリリースされている。
プランB|遊び心あるデザイン&マテリアル
コーディネートを楽しくする20着
レッド、グリーン、ライトブルーといった鮮やかなカラーリング、ボーダーやプリント柄、リネンなどの透ける素材……見た目も楽しいカジュアルジャケット、お気に入りの一着を見つけてほしい。
気候の変化に対応し、オンもオフも楽しめるワードローブがそろっているバーニーズ ニューヨーク。ジャケットはアンコン仕立てのものはもちろん、機能的な素材やリネンに代表される天然素材、動きやすいジャージー素材など快適性を追求したものがラインナップ。機能素材のジャケットは夏のクールビズ対策としてはもちろん、あらためて「ジャケットを着ること」の楽しさを教えてくれる。
ESTNATION
カジュアルジャケットのバリエーションが豊富
今季のエストネーションはさまざまなタイプのジャケットがそろう。迷彩柄にしてテーラードタイプのものや、ラフさが魅力のジャージー素材ジャケット、カラフルなナイロン素材のもの、などなど。共通するのは軽快なカジュアル感。肩肘張ることなく、シャツやカーディガン感覚で羽織ることのできるものばかりだ。独特の雰囲気を備えたジャケットがズラリ、というわけだ。
DISTRICT UNITED ARROWS
異国情緒溢れる個性派ジャケット
エキゾチックな柄ものや、リネンやサテンなどの天然素材を使ったジャケットを数多くそろえているのがディストリクト ユナイテッドアローズだ。リバティ社製のペイズリー総柄ジャケットが今季の傾向を象徴している。そのほとんどが着心地のいいアンコンストラクテッド、パッドなしのシャツジャケット仕様で、見た目にもリラックスにあふれている。アロハシャツのように気軽に羽織るスタイルを提案しているとか。
やわらかさや軽さが重視されている傾向は今シーズンも継続中だが、ある程度の“しっかりとした”つくりのジャケットが見逃せない。基本的にはアンコンストラクテッドだが、素材やディテールでトラディショナルな風味を感じさせるジャケットがいい。あくまでジャケット然としたたたずまいが魅力なのだ。着こなしはシャツ&タイでトラディショナルなVゾーンをつくるのがトゥモローランド流である。