Birvin Uniform|2014-15年秋冬コレクション
Birvin Uniform|バービンユニフォーム
自然との遊びはいつでも楽しい。山での一日を終え、また男は海へ戻っていく
デザインキーワードは、海と山と雪!
海辺に住む男が、ついに雪山へ! ―― 今シーズンは「素材の作り込みを強化して“軽くて暖かく”を糸の段階から考えました」という「Birvin Uniform(バービンユニフォーム)」のデザイナー3人が描く世界は、圧倒的なルック写真の迫力から、服を着ることの楽しさまで伝わってくる。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
テーマは、SNOW RIDER(スノーライダー)
――2014-15年秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?
2014-15年秋冬シーズンのテーマはSNOW RIDER(スノーライダー)。凍える早朝からのサーフィンを終えて、海から上がってきた男がふと顔を上げるとそこに見えるのは家の背景にそびえ立つ雪がかかった山々。そのきれいな景色を見て、男はウェットスーツの上にコートを羽織り、サーフボードを片手にそのまま電車に乗り込み山へ向かう。
ウェットスーツからスキーウェアに着替えた彼はそのときだけ、スピードを求めるスノーライダー。クラシカルなビンテージスキーで新雪に飛び込んでいく。自然との遊びはいつでも楽しい。そんな思いつきの山での一日を終え、また男は海へ戻っていく。
そんなストーリーから、今回のデザインには海と山と雪がデザインキーワードになっており、軽さとふくらみがテキスタイルキーワードになっています。
――今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
初の雪山ロケで、躍動感やスピード感を出すため、カメラマンもスキ―をしながら撮影という過酷なロケでした。雪の白バックに鮮やかな色合いを映えさせるイメージで臨んだ当日、吹雪のため、臨機応変に変更しながら撮影をしました。
昔はセーターを着ながらスキ―をしたり、厚手のニットを着てサーフィンし、海から上がってすぐに焚火にあたる……、そんなレトロなイメージを新鮮に描くようにしています。
――スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の秋冬コレクションとのちがいは?
素材の作り込みを強化して“軽くて暖かく”を糸の段階から考えました。ウェットスーツにコートを合わせたスタイリングや、クラシカルなシルエットにきれいな色合いをプリントやジャガードで表現しています。
――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
上写真のサーフボードを持った、ウェットスーツに2重織りのコートを着たルックです。コートは表がウール麻で、裏がボアになった素材です。
“軽くて暖かい”をうまく出せたウールフリース
――キーアイテムとキーカラーは?
上右写真のモール糸ニットで、ダブルジャガードで柄を出しています。キーカラーは海の色の青系に、今シーズンは赤系を寒暖をつけて出しています。
――今シーズンこだわった「素材」は?
ウールフリースを作りました。ポリエステルのフリースはプリントでやっていますが、このウールフリースの方は“軽くて暖かい”をうまく出せたと思います。3色の糸で織り起毛させることによりメランジェ状に見える素材です。
――今、ファッションシーンで注目している「こと・人・モノ」は?
ブラジリアン柔術、テキスタイルデザイナー KJ(鈴木健史)、オクタゴン
――ウェブマガジンOPENERS(http://openers.jp/)に期待すること
月刊『OPENERS』雑誌の発売
<主な取り扱い店>
伊勢丹新宿店メンズ館2階、エストネーション、アーバンリサーチ、B2nd、Deco de BONAIR、TOMAS MAIER(FLORIDA)、GARBSTORE(LONDON)、HOTEL V(TAIPEI)
Birvin Uniform
Tel. 03-5738-2022
http://www.birvinuniform.com/