Fashion
2015年7月28日
オウプナーズ|オニツカタイガー2009春夏特集
日本人による日本人のための新しいシューズ
戦後まもなく物資も乏しかった朝鮮戦争勃発の前年、1949年に神戸で産声を上げた「オニツカタイガー」。
40代より上の世代には懐かしく、30代より下には新しい、ストライプデザインを備えたシューズたち。
創業者でありイノベーターであった故鬼塚喜八郎氏には、夕食のタコの酢の物からバスケットボールシューズの吸着盤ソールを思いついたとか、タクシーのブレーキ音にヒントを得てブロックソールをつくったなどのエピソードもほほえましく輝く。
日本のスポーツシューズのパイオニアとして、2009年、誕生60年を迎えたオニツカタイガーの軌跡と現在をたっぷり紹介していこう。
Photo by Jamandfix

2005年にピエ・ブックスから出版された『オニツカタイガー物語』をめくるほど、創業者の故鬼塚喜八郎氏の創意工夫と信念、チャレンジングスピリットに感心し、彼がつくったシューズを履いて記録に挑戦するアスリートに思いを馳せる。

たとえば、1969年に発表された「マジックランナー」は、大胆にもシューズに穴を開けることによってランニング中の足の衝撃熱を解消し、以後約20年さまざまなランナーに愛用された。また1978年に誕生した「CORSAIR(コルセア)」は、アメリカのみで販売され、その後開発されたジョギングシューズのもととなった。貴重な資料写真で綴る、オニツカタイガーのマスターピースを紹介。

現在のオニツカタイガーを代表するスニーカー「MEXICO 66」のNIPPON MADEバージョンとして誕生した「MEXICO 66 DELUXE」。
クラフトマンシップ(職人技)にこだわって、日本の職人の手によって1足1足製品洗いされ、マシンメイドでは表現できない風合いやシワ感など、履きこんだような独特のユーズド感が新鮮だ。




