マリー・アントワネットに捧ぐ(1)
マリー・アントワネット生誕250周年を記念して
12人の新進デザイナーによるドレスを紹介(1)
マリー・アントワネット生誕250周年を記念して、この歴史上最も有名な王妃にインスピレーションを受けた12名のフランス人デザイナーが、デザイン・制作したドレスを「オウプナーズ」で紹介します。これはフランス婦人プレタポルテ連盟と伊勢丹のコラボレーションによる作品で、スタイリストの島津由行さんが、伊勢丹創業120周年を記念した伊勢丹 新宿店「フランス展」の特別イベントの一環であるファッションショーのコーディネートを担当。アントワネットの世界をモードを通して表現したドレスを華やかに仕上げました。
映画衣装は、ミレーナ・カノネロ!
島津:2007年1月20日にロードショー公開されるソフィア・コッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』(東宝東和/東北新社配給映画)とは直接関わりはないんですが、今回、「フランス展」の演出をされた方から直接依頼があって、モデルの選定からドレスの着せ付け、靴のコーディネートやヘアスタイルのアドバイスなどを担当しました。
──試写で映画を観ての感想は?
島津:主演のキルスティン・ダンストは、いわゆる女のコにモテる(笑)タイプ。女のコが「可愛い子」って思う女優さんですね。演出の小道具的に使われる「ラデュレ」のスウィーツが可愛かったり、靴がマノロ・ブラニクだったり、モード感もたっぷり楽しめます。
──サウンド・トラックもいいんですよね、これ。
島津:そう、ソフィア・コッポラが選んだのは80年代のイカした音ばかりで、スージー&バンシーズの『香港庭園』とか、バウ・ワウ・ワウ、ニュー・オーダー、アダム・アント、ザ・キュアー、ギャング・オブ・フォーなど最高ですよ。
──島津さんはこの時代の衣装とか好きですよね。
島津:影響は受けてますよね。特に今回の衣装担当はあのミレーナ・カノネロ。これまで『バリー・リンドン』や『炎のランナー』、『愛と哀しみの果て』などでアカデミー賞の衣裳デザイン賞を受賞している人で、古着の糸を一度ほどいてまた縫うというようなすごい人です。
いちばんのお気に入りは「ルッツ」です
──今回12体のドレスを撮影させてもらいましたが、どれも個性的ですね。
島津:マリー・アントワネットというとどうしてもゴージャスなドレスを連想しがちですが、12人のデザイナーがいろんな解釈をしていて面白いですね。
──島津さんのお気に入りはどれですか?
島津:好きなのは「Lutz(ルッツ)」ですね。アウターのコートを脱いでもきれいなんですよ。日本ではまだブレイクできてないんですよね、モダンで好きなんですけど。
──では、みなさんにゆっくり見てもらいましょう。
映画『マリー・アントワネット』
最も愛され、最も憎まれた、世界一有名な王妃マリー・アントワネットに、新たな光をあてた物語。
2007年1月20日(土)、日劇3ほか全国ロードショー
原題:Marie Antoinette/アメリカ・フランス・日本合作/カラー作品/ビスタサイズ/上映時間:2時間3分/字幕翻訳:松浦美奈
提供:東北新社・東宝東和/配給:東宝東和・東北新社
公式サイト:MA-movie.jp