VULCANIZE LONDON|『ヴァルカナイズ・ロンドン』の看板娘、坂部陽子さん
VULCANIZE LONDON|ヴァルカナイズ・ロンドン
「英国が好きで、装うことが大好きな男性が集う“濃い空間”です」
『ヴァルカナイズ・ロンドン』スタッフ 坂部陽子さん
4月末発売のグローブ・トロッターの南極点到達100年記念スペシャルモデル「EXPEDITION(エクスペディション)」コレクションなどを販売する、青山の『ヴァルカナイズ・ロンドン』。ロンドンに暮らす人びとの上質なライフスタイルを支えるショッピング・アーケードをイメージした店内は、旬のイギリスを感じさせるつくり。ロンドンオリンピックが開催される今年はとくに注目したいショップだ。今回登場する坂部陽子さんは、このヴァルカナイズ・ロンドンで自分のキャリアアップを夢見ている。
Text by KAJII Makoto(OPENERS)Photos by HOZUMI Hitomi(fixakey)
良いものに触れると後戻りできない……そんな商品が溢れる店
長く働いた大阪を離れて、昨年秋から『ヴァルカナイズ・ロンドン』で働きはじめた坂部陽子さん。ヴァルカナイズ・ロンドンを選んだ理由は、「ずっとウィメンズにかかわってきて、メンズははじめてです。でも自分がおばあさんになっても、首からメジャーを下げて仕事ができれば……という夢をもって上京しました」と坂部さん。
働いてみて驚いたのは、「70代ぐらいの男性がビシッとスーツを着て来店されたのを見て、日本人でこういうひとがいるんだと本当にびっくりしました。おしゃれは女性の特権だと思っていましたが、つぎに生まれたら男の人がいいなと思うぐらい、おしゃれな男性が来店されますね。女性は見た目のファーストインプレッションでお買いものされることが多いですが、男性は商品のつくり手やブランドの歴史、どう経年変化していくかなどに興味があるようです。さらにサイジングやバランス、細かなディテールなどにもこだわりをおもちなので、本当にお客さまから教えてもらうことが多いです」
たとえばシャツの名門ブランド、ターンブル&アッサー。白いシャツでも豊富なバリエーションが揃っているが、男性はそのなかから自分なりの一枚を真剣に吟味するという。「良いものに触れると後戻りできませんし、男性は気に入ったものがあると浮気しないでずっと愛用されます。そういう方を見ていると、素敵に歳を重ねているなあと感じますね」
ヴァルカナイズ・ロンドンでメジャーリングなどを鍛えている坂部さん。「ターンブル&アッサーのシャツの、ウィメンズのビスポークがいつかできたらと夢見ています」
この日のコーディネイトは、グレンフェルのトレンチコートが主役。「エリザベス女王のロイヤル・ワラント(王室御用達)を授かる、歴史ある英国ブランドです。とてもモダンでコンパクトなシルエットで、入社して一番最初にほしいと思ったコートなんです。ラインがとてもきれいで、心がわしづかみされましたね(笑)。ジョン・スメドレーのニットやサンスペルのインナーなどを合わせた、メンズライクな着こなしも好きですね」。服の着こなしが気になるのは俳優のダニエル・クレイグ。「タキシードの着こなしなど、あの隙のない装いは本当に素敵です。セクシーなのもポイントですね」
ヴァルカナイズ・ロンドンはカップルでの来店も多い。「男性が2階で買い物をしているときには、女性は1階で買い物されたり、お茶を飲んでいたり、とてもゆっくり時間を過ごされています。男同士でいらっしゃる方も多いですね」
「男性も女性も年齢を重ねていくと、買い物をする環境も大事です。ヴァルカナイズ・ロンドンのゆとりある空間のなかには、厳選された良いものがたくさん揃っているので、ぜひご来店ください」とのメッセージだ。
VULCANIZE LONDON
東京都港区南青山5-8-5
Tel. 03-5464-5255
営業時間|ショップ 平日 10:30~20:00(2階12:00~)
カフェ 平日 10:30~20:00、土日祝 12:00~20:00
不定休
http://www.vulcanize-lon.com/