北欧発“スーリー”からハードトロリーが登場!|THULE
DESIGN / PRODUCT
2019年3月27日

北欧発“スーリー”からハードトロリーが登場!|THULE

THULE|スーリー

ユニークな出自とデザインに注目

日本では車載用キャリアのブランドというイメージが先行しているが、ヨーロッパと北米を中心にバッグブランドとして広く認知されている「スーリー」。今季初登場となるハードトロリーは、同ブランドが培ってきたテクノロジーと洗練された北欧デザインを凝縮した注目作だ。改めてその歴史を振り返りながら、最新プロダクトの魅力に迫る。

Text by KAWASE Takuro

圧倒的な耐久性と北欧デザインを結実させた“Thule Revolve”

これまで、ナイロンシェルとポリカーボネートを組み合わせた2輪セミハードケースは、多種のラインナップがあったが、全面ポリカーボネート素材の4輪ハードケースは今季初お目見え。同社のベストセラーである車載用ルーフボックスの製造で培ってきた、金属とプラスティックを組み合わせるテクノロジーを集結。メインコンパートメントは、突起部分を減らして最大限の容量を確保しつつ、驚くべき軽さと圧倒的な耐久性を実現している。手に馴染み疲れにくいハンドル、TASロックで開閉する頑丈なジッパーを装備。金属パーツ以外をブラックで統一した高級感溢れるデザインも、多くのファッショニスタやビジネスエグゼクティブに支持されそうだ。これまで限られたブランドによって占められていたハードトロリーだが、“Thule Revolve”の登場でその勢力図は大きく塗り替えられそうだ。

スーリーの歴史を改めて紐解く

Bring your lifeという明快なメッセージ
根っからのクルマ好きにとっては、車載用キャリアのトップブランドというイメージが定着しているスーリー。しかし、北欧を中心としてヨーロッパでは、アウトドア用のバックパックやトラベルバッグでも高いシェアを獲得しているのだ。近年はカメラバッグやPC用バッグ、さらにはベビーカーや自転車用チャイルドシートにまで多岐に渡る。いずれのプロダクトにも共通するのは、“大切な物を簡単、安全、スタイリッシュに運ぶ製品”であること。

漁師道具から自動車用製品の開発へ
地元の漁師に向けて漁師道具を販売していたエリック・チューリンが、スウェーデンの町ヒラーストープで1942年に創業したのがスーリー。アウトドア好きだったエリックの興味は漁師道具に止まらず、1955年にはヘッドランプを保護するグリルを開発。その後も自動車用製品を次々に手がけ、スキーラック、ルーフラックを次々と生み出し、現在につながるブランドの礎を築く。77年にはルーフボックス、83年にはサーフボード用キャリアとラインナップを拡充し、97年には世界最大のルーフボックスメーカーに登りつめた。

世界的な総合的ラゲッジメーカーへ飛躍
スキー、サーフボード、スノーボード、カヤックなど、様々なアウトドアスポーツのための車載用キャリアでトップシェアを誇る同社は、自動車用製品以外にも進出。2010年から発売した“クロスオーバー”コレクションで、海外旅行用のトローリーケースやバックパックなどを幅広くラインナップ。続けざまに、カメラバッグ、サイクリング用バッグ、トレッキング用バッグを開発。様々な分野のプロフェッショナルの意見を反映させ、機能性とデザインを両立させたプロダクトは、全世界で高い評価を得るように。

グローバルブランドとしての矜持と使命
車載用キャリアで世界的ブランドとなったスーリーだが、その品質への信頼はスーリー・テスト・センターから生まれる。何よりも安全性を重視する同ブランドでは、年に100回以上の衝突テストを行い、加熱と冷却を加えたり、様々な化学薬品を浴びせたり…。どんな状況下でも耐え得るための25項目ものテストを実施。そして、すべてのユーザーと従業員が健康的でアクティブなライフスタイルを送るために、地球環境に配慮した物作りと労働環境を整えている。その企業倫理は、素材調達から物流まで一貫している。

いよいよ日本でもブレイクの予感

自動車用製品のブランドに留まらず、世界で飛躍するバッグブランドとして、スーリーは日本でのシェアを着実に伸ばしている。これまでは、有名百貨店やスポーツ用品店での取り扱いで話題になっていたが、今回のRevolveシリーズが加わったことによって、バッグブランドとしての認知がさらに高まるだろう。安全かつ快適に物を運ぶという機能を研ぎ澄まし、同時にスタイリッシュでもあるスーリーのバッグは、高い審美眼を持った日本のユーザーにも歓迎されるに違いない。

デイリーユースに最適な“Crossover 2”のバックパック

Thule Crossover 2
スーリーのラゲッジ製品の中でも、最も汎用性がある都市型バックパックがこちらの“クロスオーバー2バックパック30L”。現代人に欠かせないノートPCやタブレットといったデジタルデバイスはもちろん、財布やパスポートといった貴重品を小分けに整理して収納できる工夫が満載。セミハード素材を緩衝材として配すことで、サングラスなど破損の恐れのある小物を収納するのに最適なSafe Zoneコンパートメント、スキミング防機能搭載の小物用ポケット、ドリンクや折り畳み傘用のサイドポケットなど、安全に収納することはもちろん、取り出しやすさにも徹底的にこだわっている。前面に配した2本の樹脂製レールがフロントパネルの摩耗を低減する。[W32×H47×D24cm]2万9800円(税別)

Thule Crossover 2

Thule Crossover 2

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