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2014年12月9日
oodesign|不思議で美しい一輪挿し「フローティングベース/リプル」
oodesign|オーデザイン
DESIGNTIDE TOKYO 2010でプロトタイプを発表
不思議で美しい「フローティングベース/リプル」
日常の延長と転換を考えつつ、素材と形が生み出すあたらしい発見のあるプロダクトデザインを展開する「oodesign(オーデザイン)」から、波紋のような形をした、小さな花のための水に浮かべる一輪挿し「Floating Vase / RIPPLE(フローティングベース/リプル)」が発売された。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
薄さと強度のバランスがとれたPET樹脂板
中心にあるスリットに茎を挟んで固定し、好みの器に水を張ってそっと浮かべる──花は漂いながら、周囲のかすかな空気の動きでその光景をゆらゆらと変化させ、波紋のような形は見ていてまったく飽きがこない。
この一輪挿し「Floating Vase / RIPPLE(フローティングベース/リプル)」の原型はDESIGNTIDE TOKYO 2010で発表されたもので、デザインやサイズの見直し、製作方法の改良を経て今回の商品が完成した。
デザイナーの大村 卓氏は、「かつて花をもらったときに、手ごろな花瓶がなく困ったことがありました。器によらず花をスッときれいに立てる方法はないだろうかと考えたのがこのデザインのきっかけです。いわゆる花瓶から花を切り離すこと、つまり水と茎の境界部分だけを考えればよいと気づいたのです。このプロダクトはささやかなものですが、暮らしのなかに花を手軽に取り込めるようになります。花瓶はなくともコップやボウルなどは皆さん持っているはずです。小さな花一輪を飾ってみてはいかがでしょうか」と、OPENERSのために特別にコメントを寄せてくれた。