SUZUMO CHOCHIN DESIGN MIC*ITAYA|すずも提灯で、いまの暮らしを照らす“提灯のある生活”を楽しもう
SUZUMO CHOCHIN DESIGN MIC*ITAYA
「いにしえよりつづく日本の文化を、広く世界や未来の人びとに伝えたい」
いまの暮らしを照らす“提灯のある生活”を楽しもう
12月12日(水)から大阪三越伊勢丹3階にあるアートギャラリー「DMOARTS」にて、アーティスト、ミック・イタヤ氏のエキシビション、「ミック・イタヤ トゥインクル展」が開催される。今年のデザインタイドトーキョーのタイドマーケットで販売し人気を博した提灯「SUZUMO CHOCHIN MIC*ITAYA」などが登場する。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
軽やかな存在感のフォルムに注目。デザインタイドトーキョー出展提灯
室町時代からつづく日本の伝統工芸品、提灯。「水府(=水戸)提燈(提灯)」の伝統的な技術を現代に伝える数少ない提灯製造問屋、鈴木茂兵衛商店は、およそ1世紀半にわたり水府提燈を作りつづけ、日本の美しい伝統工芸品としての魅力を広く世界へ伝えている。
「すずも提灯」はすべて日本国内のハンドメイド。台座中心に立つ支柱に組み込んだスプリングのテンションで、提灯本体となる火袋を支える独自の構造をもち、光源にはLEDを使用。ろうそくの灯りを再現したゆらぎのプログラムや、音センサーによるスイッチのオンオフ機能、起き上がり小法師のように転倒せずに復元する楽しいデザインアイデアなど、安全性とともに、現代のさまざまなライフスタイルに対応するように作られている。
「日本伝統の提灯を現代から未来を照らし出す、古くてあたらしい照明器具としてデザインしました。もちろん提灯の基本的な機能“たためる”は、欠かせません。ひかりの入れ物、和紙のオブジェは“ひかりのコミュニケーション”をテーマに制作しました。優しくあたたかな佇まいで微笑みかけているようです」とミック・イタヤ氏は語る。
それぞれの提灯のネーミングも楽しみながら、日本の伝統工芸を現代に活かしたデザインを、灯りのインテリアとして取り入れるのもまた粋ではないだろうか。
ビジュアルアーティスト。多摩美術大学卒業。イラストレーション、グラフィックデザイン、空間美術、インテリア、音楽、そしてファッションとさまざまな分野で活躍をつづけ、流麗な線と鮮やかな色彩で自然とひとの煌めきを描き表現している。
代表作は、鏡を素材にした作品シリーズ『Mirrors』、とくに60タイトルを越えるハンドミラーは強い人気がある。そして水戸の鈴木茂兵衛商店と製作している古くてあたらしい照明器具「すずも提灯」は2012年度GOOD DESIGN賞を受賞。
最近の主な仕事に、東京スカイツリーそらまちの壁面やオブジェ、BEAMSのブランド「BEAMS LIGHTS with MIC*ITAYA」のコラボレーションラインによるストーリーとデザインなどがある。
www.micitaya.com
「ミック・イタヤ トゥインクル展」ファンページ
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