アアルト夫妻の代表作「パイミオサナトリウム」に縁のあるプロダクト、特別仕様で販売｜Artek

Artek｜アルテック

名建築の内装に使用している「ミント」と「ライトグレー」を使用

モダニズムの機能主義に柔らかさと心地良さを加え、次世代の建築家やデザイナーに多大な影響を与えた、アアルト夫妻（アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルト）。彼らの代表的な建築である「パイミオサナトリウム」（フィンランドの結核療養所）のためにデザインされた『606 サイドテーブル』が90周年を迎え、特別製品がリリースされる。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

建築家としてキャリアをスタートさせ、その後はモダニズム文化を促進するべく、1935年には家具ブランド「アルテック」を設立。フィンランドデザインを普及させ、デザイン界に大きな影響を与えたアアルト夫妻。彼らが設計に携わったフィンランドの「パイミオサナトリウム」は、1933年にオープンした医療施設。深い森の中に佇むモダニズム建築、療養する患者の心を明るくするカラフルな内装は、アアルト夫妻が独自に展開したヒューマンモダニズムの代表作として知られている。アイノ・アアルトがこの施設のためにデザインを担当した『606 サイドテーブル』は、スチールチューブとバーチ材合板の天板で構成され、当時は靴を履き替える際に腰掛けるスツールとして使用されていた。

今年、パイミオサナトリウムのロビーのためにアイノ・アアルトがデザインした『606 サイドテーブル』が90周年を迎えるのを記念し、特別仕様が9月21日に発売。病室や読書室の天井に使用されていた色からとった「ミント」、階段の金属製手すりに着想を得た「ライトグレー」の2色をスチールチューブに施し、それぞれにライトグレーの天板、木目を活かしたハニー、ウォルナットの天板を合わせた4つのバリエーションとなっている。