和の特別展示「Colors & Materials －素材と彩りの和－」開催｜Cassina ixc.

Cassina ixc.｜カッシーナ・イクスシー

さまざまな“素材”や“色”の素朴な美しさに着目

和の特別展示「Colors & Materials」開催

古くから日本の暮らしに豊かに根づいている木、漆、紙、染、錫など、さまざまな素材と美しい色の調和に着目した和の特別展示「Colors & Materials －素材と彩りの和－」が、8月19日（水）より、「カッシーナ・イクスシー」各店で開催される。

Text by KAJII Makoto （OPENERS）

暮らしに奥行きを与える素材や色

これまでも現代のライフスタイルに合ったモダンなインテリア空間と日本の伝統的なアイテムを組み合わせたコーディネートを紹介してきたカッシーナ・イクスシー。今回は、さまざまな“素材”や“色”の素朴な美しさに着目し、カッシーナの新作アイテムとともに、テーマに合わせて和雑貨をセレクト。暮らしを見つめ直す、調和の取れた日本らしいコーディネートを展開する。

色、素材、形のバリエーションが豊かに

1977年の発表以来、イタリアンモダンデザインを代表するチェアとして圧倒的人気を誇るダイニングチェアの「CAB（キャブ）」は、フレームに上質な厚革のジャケットを着せたような画期的なデザインで、使い込むほどに身体に馴染み、味わいが深まっていく。これまでの6色にくわえ、今回あらたにブルーやチャイナレッドなど9色が追加され、全15色のバリエーションから好みのカラーを選べる。

2012年にルカ・二ケット氏がデザインしたグラフィカルなテーブルコレクション「TOREI（トレイ）」に新仕様が追加。テーブルトップの形状には、これまでの長方形のほか、正方形、円形、三角形が追加され、正方形にはマーブルトップの仕様、長方形と円形にはレッド染色仕上げを展開。高さや大きさの異なるピースを組み合わせれば、子どものころのつみき遊びのような感覚が味わえる。

マルセル・ブロイヤーの誕生地、ハンガリーにちなんで名付けられた「PECS（ペーチ）」デスクは、1951年にコネチカット州の彼の自邸のためにデザインされたが、1963年にSimonの創始者ディノ・ガヴィーナがはじめてリプロダクトをおこなった名品。今回カッシーナ・シモンコレクションに追加される。

シャルロット・ペリアンが、ル・コルビュジエに出合う前の1927年にデザインし、1929年のサロン・ドートンヌでル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンの3名によるコレクションに加わり大成功を収めたメタルフレームのアームチェア「LC7」を木製に応用した「INDOCHINE」。最初のデザインは3本脚だったが安定性に問題があったため、4本へと変更された。

日本の技術が息づく和雑貨セレクション

和雑貨セレクションは、“素材”と“色”をテーマにセレクトされた雑貨を期間限定で販売。「木」では、かまぼこと木工製品が名産の小田原に木工場を構える、ラ・ルースから生まれた木製品のブランド「ひきよせ」、「漆」では、かつて隆盛を誇った木曽漆器の技術を活かし、伝統工芸士の小坂康人氏が1994年に漆とガラスのマッチングを成功させたことからスタートした「hyakushiki」、「紙」では、日本各地で受け継がれてきた文化とものづくりを守り、現代の生活に馴染む質の高い和のデザインアイテムを生み出している小林良一氏が主催するプロダクトブランド「スタジオ・ガラ」が登場。

「染」では、草木花から植物染料を生み出して美しい染織品をつくる、江戸時代末頃からつづく京都の染屋「染司よしおか」、「錫（すず）」では、明治42年創業以来、寺院用のりんを専門に製造しているシマタニ昇龍工房の新ブランド「syouryu」と、400年の歴史をもつ日本有数の金属産業の町、高岡で、2015年にあらたな日本のライフスタイルブランドとして誕生した「NAGAE＋（ナガエプリュス）」が登場する。