働くひととオフィス環境をより快適にする“Living Office”を提案|Herman Miller
Herman Miller|ハーマンミラー
ハーマンミラーが提唱する“生きているオフィス”を体現する新ファニチャー発表
ひととオフィス環境を快適にする“Living Office”を提案
ハーマンミラージャパンより、アイデアを創出する「ひと」を中心にオフィスをつくる考え方“Living Office(リビングオフィス=生きているオフィス)”を体現する、イヴ・ベアールによる「Public Office Landscape(パブリックオフィスランドスケープ)」とサム・ヘクト&キム・コリンによる「Locale(ロカール)」を発表した。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
プロトタイプを自らの事務所で実際に使用
社員個人の専用席を廃し、複数人で座席を共有するフリーアドレススペースを導入する企業が増えるなど、いつでもどこでも仕事ができるようになってきているが、“オフィス=コラボレーションの場”としての役割が重視されてきている。
多くのコラボレーションがデスクでおこなわれているという現状を把握したデザイナーのイヴ・ベアール氏は、仕事をするデスクとカジュアルなコミュニケーションの場を融合させ、オフィス全体にコラボレーションの場をつくるソリューション「Public Office Landscape(パブリックオフィスランドスケープ)」をデザインした。
「より柔軟で流れるような働き方をサポートしながら、交流という人間の基本的なニーズにも着目したデザインをつくりたかったのです」というイヴ・ベアール氏は、18カ月にわたってプロトタイプを自らの事務所で使用し、コンセプトに磨きをかけたという。
システムの中核となる「ソーシャルチェア」に注目
パブリックオフィスランドスケープは、コラボレーションエリアと個人用のデスクをすぐ近くに配置、または個人用のスペースの一部にコラボレーションエリアを設置することが可能で、生産性の高い交流を促しながら、デスクとグループエリアすべてを一貫したデザインでまとめながら快適さを提供する。
パブリックオフィスランドスケープの中核となる「ソーシャルチェア」は、人間工学に基づいてデザインされ、さまざまなひとが仕事をするときのあらゆる姿勢に対応。座りながら交流することを促し、チェアのトップの部分をデスクやストレージにシームレスにつなげられるのも特徴だ。
人びとを結び付ける役割を果たすデザイン
デザイナーのサム・ヘクト氏とキム・コリン氏は、オフィス内での生産性を高めるにはコラボレーションが重要であるにもかかわらず、いまだ人びとの働き方とオフィスにギャップがあることを認識して「Locale(ロカール)」をデザイン。広々としたオープンプランのオフィスのなか、人びとを結び付ける役割を果たす。
ふたりは、「才能ある優れた人材を維持するためには、企業は働く人びとが互いにつながることのできる空間を提供し、オープンプランをもっと活用しなければなりません」と語り、「ロカール」の中核的存在となる直線的で重心が低く、建築物のような存在感をもつ横長の「Workbase(ワークベース)」ユニットは、デスクや収納、ちょっと座るための場所を提供する。
ハーマンミラージャパン
Tel. 03-3201-1830
http://www.hermanmiller.co.jp/