ディーター・ラムスが提唱する「デザインの10大原則」とは

1959年の創業以来50年以上も、「より良く暮らすには、ながもちするものを、少しだけ」という理念のもと、20世紀のインダストリアルデザインにもっとも影響を与えた人物として知られるディーター・ラムスがデザインした家具をつくりつづけてきたヴィツゥ。

ディーター・ラムスはドイツを代表する家電メーカー、ブラウンのデザインチームのチーフディレクターとして約40年間活躍し、インダストリアルデザインでは“機能主義”を提唱。コーヒーメーカー、計算機、ラジオ、オーディオ・ヴィジュアル機器、消費家電、オフィス機器など500を超えるデザインを世に送り出した。

とくに、彼が提唱した工業製品のデザインのための「10大原則」は有名で、グッド・デザインの定義として、デザイン界では“十戒”とも呼び称されている。

①Good design is innovative（革新的）
②Good design makes a product useful（実用的）
③Good design is aesthetic（美しい）
④Good design makes a product understandable（わかりやすい）
⑤Good design is unobtrusive（でしゃばらない）
⑥Good design is honest（誠実）
⑦Good design is long-lasting（ながもちする）
⑧Good design is thorough down to the last details（ディティールまで完璧）
⑨Good design is environmentally-friendly（環境に優しい）
⑩Good design is as little design as possible（ほとんどデザインされていない）

そんな哲学から生まれたのが、時を超えて長く使いつづけられるシェルビング・システム「606 ユニバーサル・シェルビング・システム」だ。

家具というよりも、生活を豊かにする道具

「606 ユニバーサル・シェルビング・システム」は、知的で合理的な暮らしを追求する顧客のために、責任と誠意をもって“長く愛用できる家具”を提供していきたいという理念のもと、1959年にドイツで創業されたシステム家具メーカー、ヴィツゥ・リミテッドの企業精神に賛同したディーター・ラムスが、「timeless（時代を超えて長く使いつづけられる）」をコンセプトに、1960年にデザインしたモジュラー式システム。

ストラクチャ（躯体）、シェルフ、キャビネットなど、すべて個々のパーツに分かれていて、壁（もしくは天井と床）さえあれば、どこにでも取り付け設置が可能。もちろん組み合わせや組み替えも用途に合わせて自由自在だ。

デザインされてから50年以上経つが、素材や仕上げなどの細部は、日々改良を重ねて進化し、なによりも、基幹のしくみや構造は変えず、決して廃番にしないので、何年も前に買ったシステムに、後からいつでも追加・拡張できるのがうれしい。

グッド・デザインであるだけでなく、“サスティナビリティ（持続可能な社会とその創造）”もかなえるヴィツゥの「606 ユニバーサル・シェルビング・システム」をはじめとした製品は、まさにシンプルに暮らすために、生活を美しく整えることのできる理想の“道具”といえるだろう。

「606 ユニバーサル・シェルビング・システム」
アイテム及び価格例（いずれも輸送料、消費税別）
E トラック｜本体価格 2500～9600円
メタルシェルフ｜同 8500～2万5000円
木製シェルフ｜同 2万1000～5万9000円
キャビネット｜同 8万5000～12万5000円
テーブル｜同 7万～11万8000円

問い合わせ
Vitsœ（ヴィツゥ）
https://www.vitsoe.com/jp
tokyo@vitsoe.com

※ヴィツゥ東京は2014年12月14日をもって閉店し、12月15日以降はロンドン本社の日本人プランナーが対応する。