BoConcept|ボーコンセプトのインテリアデコレーター 太田有香さんが提案するインテリア実例
DESIGN / FEATURES
2015年5月19日

BoConcept|ボーコンセプトのインテリアデコレーター 太田有香さんが提案するインテリア実例

BoConcept|ボーコンセプト

ボーコンセプトのインテリアデコレーター 太田有香さんが提案する実例

渡邉家 オープンスタイルのリビング&ダイニング(1)

124平米の新築の家に4人の家族が住む──静岡に暮らす渡邉浩治さん一家が入居にあたって考えたのは、オープンスタイルのリビング&ダイニングの快適な住まい方。空間を上手に使いたい、家族みんなで広々と使いたいと相談したのは、ボーコンセプトのインテリアデコレーター 太田有香さん。さて、太田さんはどう課題に向き合ったのでしょう。

Text by OPENERS

部屋とインテリアの理想的な関係から生まれた広々とした空間

──今回の実例である渡邉さんの当初のご希望は?

まず、渡邉さまが、ボーコンセプトの「収納付きコーヒーテーブル(Occa686)」を気に入っていただいたのがはじまりでした。今回は新築の一戸建てで、プランからご相談いただいたので、間取りを決めてから家具を選ぶという一般的な順序ではなく、「どのように住まいたいか」というライフスタイルのヒアリングからはじまりました。

──ご家族それぞれにリクエストがあったわけですね。

はい、奥さまからのご要望は、1)家族4人の存在をお互いにいつも感じられるような間取りにしたい 2)1日の大半を過ごすリビング&ダイニング(LD)は、光と風に溢れた、明るく優しい空間にしたい 3)随所に収納場所を設置してほしい 4)家事をしやすい配置にしてほしい、でした。

ご主人さまからのご要望は、1)お子さまが大きくなっても、必ずLDにいるご家族の誰かと言葉を交わして外出、帰宅する構造にしてほしい (子ども部屋から直接玄関へ行ける場所に階段を設けたくない)  2)家のなかで自分がリラックスできる場所がほしい、でした。

これらの点を踏まえ、ボーコンセプトのシミュレーションソフトを使って理想の空間(仮想)に家具をレイアウトし、「このような家具に囲まれた空間では、こんな暮らしが待っています」という生活をイメージしていただくためのプレゼンをしました。

後日、ご提案した家具の実物を確認してもらうため、最寄りの店舗へご来店いただき、ご予算に合わせて多少の変更をおこないましたが、基本的に当初ご提案した家具がほぼそのまま決定しました。そして、お選びいただいた家具がぴったり収まる家の設計がスタートしました。

──とても理想的な流れですね。太田さんが実際の空間をご覧になっての感想は?

完成したご新居におうかがいしたときは、とても感激しました。家具が家にとてもよくなじみ、調和のとれた、明るく心地よい空間で、ご家族の笑顔が想像できました。また、「家具のサイズに対して、スペースが狭すぎる・広すぎる」という箇所が一切ないため、実際より広く感じられましたね。

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ボーコンセプトのインテリアデコレーター 太田有香さんが提案する実例

渡邉家 オープンスタイルのリビング&ダイニング(2)

アームチェアの配置にこだわった理由とは?

──渡邉家のリビングづくりのポイントは?

リビングへ足を踏み入れるひとにあたえる印象や、渡邉さまご一家の住みやすさを意識して家具を配置しました。玄関ホールからリビングへとつづく廊下の延長線上には視界を遮るものを置かず、遠くリビングの窓辺に置かれたキャメル色の「Squilla(スキラ)チェア」だけに視線が集中するようにしました。上質なレザーとゆったりとした座り心地から、ご主人さま専用のリラックススペースとしてご提案したアームチェアです。ボーコンセプトのデザインアイコンでもありますが、渡邉さま邸のシンボルでもあります。その美しい佇まいが訪れるひとにあたえる第一印象を想像し、この配置にこだわりました。

リビングの正面には、家族写真など気に入ったものを飾るスペース(壁面シェルフ)を、そして西南の強い日差しからもっとも遠い場所にテレビを置くスペースを設けました(テレビが光の反射で見難くならないよう)。また、仲のよいご家族が4人揃ってくつろげる「Morini(モリーニ)ソファ」は、キッチンとリビングとの間仕切り役も果たしています。収納力と配色で、お部屋を広く見せてくれる家具を選びました。

──壁面キャビネットも機能的で効果的ですね。

壁面キャビネットと収納付きコーヒーテーブルを設置することにより、お子さまのおもちゃ、テレビのリモコン、DVD、雑誌など、リビングで使う日用品を大量に隠して収納できるようにしました。

また、空間に圧迫感が出ないよう、壁面キャビネットの色は壁とおなじ白を選びました。白はまわりからの光を反射させ、お部屋全体を明るくしてくれます。さらに、コーヒーテーブルとダイニングテーブルはウォルナットという素材にし、あたたかい雰囲気に仕上げました。

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ボーコンセプトのインテリアデコレーター 太田有香さんが提案する実例

渡邉家 オープンスタイルのリビング&ダイニング(3)

プロが指南するインテリアコーディネイト術

──私たちがリビングルームをコーディネイトするときに注意したいことは?

お部屋の形状を活かし、効率的な生活動線をつくることを意識すると、家具の配置が決めやすくなります。

手前がダイニング、奥にベランダがある縦長のリビングルームなら、長い壁に対して平行にソファ、テーブル、テレビボードを配置すると、奥行きが生まれて広々と見えますし、ベランダへもスムーズに出られます。どのような形のお部屋でも、寸法がわかればボーコンセプトの3Dソフトでシミュレーションできます。最適な家具の配置方法を、ぜひ最寄り店舗でご相談ください。

──なるほど。

リビングルームのなかで一番長く過ごす場所がソファの上なら、多少お部屋が狭くても、自分が横になったり、家族や友だちと一緒に座るのに十分なサイズのソファを選ぶといいと思います。狭いからといって小さなソファを選ぶと、結局居心地が悪くなってしまいます。

その代わり、ダイニングテーブルはコンパクトなものを選ぶ、ソファ前にコーヒーテーブルを置くのをやめて小さめのサイドテーブルだけを置く、など優先順位をつけて家具選びをなさるとよいと思います。

──どれかにフォーカスするということですね。

家具はシンプルな色を選ぶと、飽きにくいだけでなく、クッションなどのインテリア雑貨で季節ごとに遊びやすくなります。雑貨で遊ぶとは、そのときどきの好きなスタイルに模様替えしたり、カラーコーディネイトを楽しむということです。視界に入る色に繋がりがあると、多少散らかっていてもなんとなく片づいて見えるものです。

たとえばプレーンなグレーのソファの下に、多彩な色使いの柄物ラグを敷いてみます。そのラグの柄にふくまれている色から好きなものを2~3色拾い、その色のクッションをならべるだけで、まとまった印象に仕上がります。さらに、壁に飾るアートやテーブルの上に活ける花の色、積み上げた本の一番上の表紙の色など、目に入る色をラグやクッションに使われている色に合わせれば、乱雑に置かれた本や雑誌すらもコーディネイトの一部のように見せることができます。

──ボーコンセプトのインテリアコーディネイトの特徴は?

北欧デンマーク発のブランドらしく、シンプルでデザイン性、機能性に優れた家具が多いのが特徴です。必要なときに伸張できるテーブルや、コーヒーテーブルとしてもダイニングテーブルとしても使える昇降式テーブルなど、かぎられたスペースを有効活用できるアイテムがたくさんあります。

レイアウトやカラーコーディネイトなどにかんしては、経験豊かなスタッフが3Dシミュレーションソフトを使って店頭でアドバイスさせていただいています。リビング、ダイニング、スリーピング、ワーキングの家具はもちろん、その年のトレンドを取り入れたインテリア雑貨も豊富にご用意しているので、家全体に統一感をあたえるトータルコーディネイトが可能です。

──では、お客さまに太田さんからメッセージを

渡邉さまご一家にとって大切なご新居のインテリアコーディネイトをお任せいただき、本当にありがとうございます。これからご家族がつくっていかれるたくさんの思い出のなかに、ボーコンセプトの家具があることを想うと、とてもうれしく思います。

施主の渡邉浩治さま

FACTS
住所|静岡県
家族構成|夫婦、子ども2人の4人家族
住居|124㎡ 2階建
お気に入り|キャメル色の「Squilla(スキラ)チェア」で夢がひとつ叶いました。私だけのリラックススペースです。

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