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2021年2月10日
アイウェアブランド<タカヒロミヤシタザレフトアイ.>発進! |TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.
TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.|タカヒロミヤシタザレフトアイ.
宮下貴裕さん、念願の眼鏡ブランドがついに日の目を見た!
<TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.>のデザイナー、宮下貴裕さんが長年デザインし続けてきた眼鏡のブランドがついに登場。ファッションとして、眼鏡と真正面から向き合うデザインから目が離せない!
Text by KITAHARA Toru
「眼」という言葉の大切さ。
1980年代のCMなので、ご存知の方も少ないかもしれないが、“眼鏡は顔の一部です”というコピーがあった。とてもわかりやすいもので、眼鏡の話をするときにはつい使ってしまう。
言葉はやがて古くなるものだと思っている。当時は顔の一部の感覚だったことは想像に難くない。まるで名刺がわりのように、もしくは当たり障りのないネクタイをするように、眼鏡はその人に浸透することが大切だったと思う。言葉は悪いかもしれないが、当たり障りがないことが顔の一部になる秘訣でもあったのだと思う。
ある意味ではもう随分前から眼鏡はファッションとして、アクセサリーのようにかけるものになっている。それが現代の姿であり、コピー的にいうならば、「眼鏡はファッションの一部です」となる。
もう何十年もいろんな展示会をたくさん見ている。見ている中でも宮下貴裕さんのコレクションでは群を抜いて眼鏡の発表数、量ともに多い。他のブランドでも、シーズンによってサングラスを扱ったり、眼鏡を扱うこともあるのだが、その数は少ない。宮下さんはさまざまなシーンで「眼」という言葉を口にだす。だからだろう。「眼鏡」にも思い入れが強いのだと思う。
先シーズンのTAKAHIROMIYASHITATheSoloist.のコレクション(2021ss)のムービー、ルックブックでも左眼に赤いカラーコンタクトをモデルが着用していたことは記憶に新しい。
眼鏡という存在をきちんとファッションとして捉えているデザイナー故の眼鏡の数なのだと思う。
今回発表された<TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.>は長年眼鏡と向き合っていた宮下さんのある意味では良い流れのようにできた眼鏡ブランドだと思う。宮下さんの眼鏡に対するファッションとしての要素と服づくりの姿勢と同じ、かける人の気持ちを考えた気の利いたシステムが随所に見え隠れする。
まずは「0000.」と「0001.」の2型のスタイルを発表。
「0000.」はトラディショナルなスタイルだが、気が利いている! テンプル(眼鏡のツル)が伸びるのだ! これは眼鏡を使っている人でないとわからないと思うけれど、ちょっとしたときに首にかけることができて嬉しいシステムだ。さらに宮下さんが眼鏡のデザインに掲げるテーマである『Listen To This Glasses.』をあらわすかのようにテンプルが伸びるシステムヘッドホンを連想させるのがなんともニクい!
「0001.」は宮下さんの眼鏡の代名詞とも言えるオーバル型。宮下さんがショーのときに何度も会場に流してきたカート・コバーンのスタイルとしても有名なデザインだが、そのままリリースするのではなく、鼻には「ニューウェーブ」が施されている。ファッションとしての眼鏡であり、デザイナーがブランドの眼鏡を創る上での重要なシグニチャーになっている。
前述したが「左眼」にこだわっていることも宮下さんらしいアプローチ。以前からデザインの中に左利きにとって使いやすい機構を服づくりに落とし込んでいる宮下さんならではのアイデアだと思う。
今後のニューモデルも気になる<TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.>。眼鏡はファッションの一部です。だから、<TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.>となりそうだ。
宮下 貴裕/ミヤシタ タカヒロ
1973 年東京都生まれ。服飾学校には通わずショップでアルバイトをしながら独学で洋服を学ぶ。 株式会社ネペンテスで企画・バイヤーなどを経て独立しデザイナーとなる。1996 年 11 月、KOOKS CO.,LTD を設立、「NUMBER (N)INE」を発表、そして 2009 年脱退。その後 2010 年、デザイナーとして自身の再スタートを切りTAKAHIROMIYASHITATheSoloist.を発表。2015 年秋冬コレクションより、パリでの発表を開始し、現在、日本のみならず、パリ、ロンドン、NY など世界中を舞台に活躍。ファッションに留まらずアート・写真・音楽とも密接な関係を築くことで独自の世界観を披露している。
1973 年東京都生まれ。服飾学校には通わずショップでアルバイトをしながら独学で洋服を学ぶ。 株式会社ネペンテスで企画・バイヤーなどを経て独立しデザイナーとなる。1996 年 11 月、KOOKS CO.,LTD を設立、「NUMBER (N)INE」を発表、そして 2009 年脱退。その後 2010 年、デザイナーとして自身の再スタートを切りTAKAHIROMIYASHITATheSoloist.を発表。2015 年秋冬コレクションより、パリでの発表を開始し、現在、日本のみならず、パリ、ロンドン、NY など世界中を舞台に活躍。ファッションに留まらずアート・写真・音楽とも密接な関係を築くことで独自の世界観を披露している。
0000.
カラー|bk、br
価格|5万6000円(税別)
0001.
カラー|bk、rd、wt
価格|7万円(税別)
カラー|bk、br
価格|5万6000円(税別)
0001.
カラー|bk、rd、wt
価格|7万円(税別)
TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.
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