DESIGNTIDE TOKYO 2012|メイン会場「東京ミッドタウン・ホール」でデザイナーと話そう
DESIGNTIDE TOKYO 2012
メイン会場の東京ミッドタウン・ホールに行こう!
タイドエキシビション&タイドマーケット“見て歩”記
11月4日(日)まで東京ミッドタウン・ホールを中心に開催されているDESIGNTIDE TOKYO 2012。メイン会場で開催されているタイドエキシビションとタイドフォーカス、タイドマーケット、そして今年は会場が拡大されたタイドテーブルは、DESIGNTIDEが目指す“思考をトレードする場”をもっともリアルに体験できる場でもある。
Text& Photographs by KAJII Makoto (OPENERS)
今年で8年目を迎えるデザインイベント
インテリア、プロダクト、建築、ファッションなどに意欲的に取り組むデザイナー、クリエイターがあたらしい作品やアイデアを提示する。それを見て触れた私たちが質問する。その交流からあたらしい思考とカタチが生まれ、つぎのフェイズへと移ってゆく──モノを超えた体験や実感をリアルに具現化する場がデザインタイドだ。
今年のメイン会場構成を手がけたのは、インターデザインアーティストの織咲 誠氏。コンセプトの“「ゆるいわく」──outlining”は、メイン会場に入って徐々に実感できる。
織咲氏は、「木の型に巻き付けた空気緩衝材がやさしく包み込む、樹の下で集うような感覚を体験してください。会場が完成して“木”にしてよかったと思ったのは、木は、そこにあっても誰も意識しないんですね。だから、“ゆるいわく”をつくっても、それほど区切りを意識させず、全体を一つのパッケージとして伝えることもできました」と語ってくれた。
また、「これまでは会場構成と出展者があまりリンクしていなかった」ことから、会場内に、きのこや蜂の巣など“隠しアイテム”も配している。会場でぜひ探してほしい。
会場に入ると、その年ならではの招待作家による作品発表の場「タイドフォーカス」が展開される。今年は、プロダクトデザインをベースに幅広い仕事を手がけるDRILL DESIGN(ドリルデザイン)の新作をふくめたプロジェクトが一堂に集結。素材に注目しながら、その挑戦や提案を感じたい。
今回、仙台箪笥の職人技を存続させるプロジェクト「monmaya+」と、自身のプロジェクト「TEXTILE」で出展しているクリエイターの高橋理子さん。とくに「TEXTILE」はこれまでの活動歴のなかで初の取り組みだ。高橋さんは「このテキスタイルは使用の用途を限定・特定していません。使い道を使い手の方に委ねることで、あたらしい可能性が見えてくると思っています」とコメント。人気建築家の谷尻 誠氏がはじめて手がけた展示什器にも注目しよう。
メインエキシビジョンの「タイドエキシビション」では、木工家具工房「LAUGH」が2011年に立ち上げた家具レーベル「see-saw」のセカンドコレクションや、神戸芸術工科大学におけるプロジェクト「デザインソイル」、食体験にまつわるプロダクトをデザインする8人のノルウェー人デザイナーからなるプロジェクト「Food Work」、東京神田をベースに活動するフランス人建築家・ デザイナーのエマニュエル・ムホーによる展示「toki」、家具とモビリティが融合したあたらしいコミュニケーションツールとしてのビークルを提案する大沼 敦氏など、国内外の出展にひとの輪ができる。
また、デザイナー本人から直接商品を購入できることで人気を集める「タイドマーケット」では、レゴ®ブロックで作った世界遺産展PART-3や、“コミュニケーションアクセサリー”をコンセプトとする「POS+(ポスト)」、セメントプロデュースデザインによる「鯖江ミミカキ」、そして昨年のタイドマーケットでも好評だったミック・イタヤ氏の「すずも提灯」が今年も購入できる。
昨年からスタートした、ジャンルによらないさまざまなひとが集い、話すトークイベント「タイドテーブル」が今年はスペースを拡張。スケジュール(https://designtide.jp/2012/tide-table-programs.html)をチェックして、登壇者の話に耳を傾けよう。
デザインと社会を結ぶデザインタイド トーキョー。見て、触れて、聞いて、話して、自分の好奇心の羽根を大きく広げたい。
DESIGNTIDE TOKYO 2012
会期|2012年10月31日(水)~11月4日(日)
メイン会場|東京ミッドタウン・ホール
時間|11:00~20:00(最終入場19:30)
入場料|[1日]1500円(学生1000円)[会期中3日]3000円(学生2000円)*学生割引は学生証提示の場合のみ
エクステンション会場|東京都内各所
コンテンツ|タイドエキシビション・タイドマーケット・タイドエクステンション・タイドテーブル・タイドフォーカス
https://designtide.jp/