Windows 10がイノベートする今日、そして明日|Microsoft
Microsoft|マイクロソフト
時代をつくるコンダクター 川上 シュンが指摘する
Windows 10だからできたこと(1)
「コーヒーが好きな人って、デザインが好きな人が多くて、店舗もたいていカッコいい。それが一番大きいですね。LONDON、NEWYORKもいいですけれども、MELBOURNEがすごくいい。センスがいい人たちが多いんです――」
ここは2016年5月にオープンした川上 シュンさんが経営するコーヒースタンド。こうしてPCを操作しながら、川上さん自らお客さまを待つシーンもあるという。そんな川上さんに、普段使いしているWindows 10の魅力について改めて語ってもらった。
Photographs by SUZUKI TakuyaText by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)
Windows OSが推し進める、Webデザインのニューウェイブ
原宿・竹下通りの喧騒をくぐり抜け、明治通りを越えて裏原宿へ。そこは、大人の雰囲気が漂う閑静な空間。川上 シュンさんのオフィス兼コーヒースタンド「artless craft tea & coffee」は、日本独自の美意識と現代のトレンド、そしてサードウェーブとの融合を目指している。
「あ、ホントにいたって言われますよ。僕も時々店頭に立って、お客さまにコーヒーを淹れますので。
僕自身、コーヒーが好きで、海外のコーヒースタンドを巡るのが好きでした。このスペースは、自分のセカンドオフィスを探していた時に、たまたま店舗可の物件と出合って。だったらコーヒーとお茶を出すスタンドも併設してみようと、プロジェクトを進めていったんです。
海外ではコーヒーに関する起業家が増えています。そして大きな成功を収めている人もいる。コーヒービジネスがトレンドになっているんです」(川上さん)
川上さんが、普段使いしているのがWindows。オフィスではMacを使い、さらにモバイルデバイスとしてWindows 、iPad Proをそれぞれ使い分けているそうだ。
「統計を見るとWindowsのユーザー数が圧倒的ですが、Webデザインを手掛ける際には、すべてのOSでクリエイティブを同じクオリティで表現することを大切にしています。スマートパッドやスマートフォンを含め、この仕事に携わる限り、デバイスを問わないバイリンガルなデザイン力が必要とされるんです」(川上さん)
仕事上、必要とされたWindowsだが、川上さんはあることに気づいた。スマートフォン、スマートパッドの流れを、より早くPCに取り込んでいるのがWindowsであると。Macではインターフェイスがマウスやトラックパッドに限定されるが、Windowsでは画面のなかのサイトを直接触って操作できる。それに合わせてWebデザインも進化し、今ではほとんどが指で押せるサイズになっている。
「カーソルの先から人差し指へ。上下左右のスクロールも、まるで本をめくるように指を動かす直感的なジェスチャーに生まれ変わりました。それを推し進めたWindowsの功績は大きいと思います」(川上さん)
Page02. Windowsのインターフェイスが美しくなっている
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時代をつくるコンダクター 川上 シュンが指摘する
Windows 10だからできたこと(2)
Windowsのインターフェイスが美しくなっている
仕事上、必要とされたWindowsだが、川上さんはあることに気づいた。スマートフォン、スマートパッドの流れを、より早くPCに取り込んでいるのがWindowsであると。Macではインターフェイスがマウスやトラックパッドに限定されるが、Windowsでは画面のなかのサイトを直接触って操作できる。それに合わせてWebデザインも進化し、今ではほとんどが指で押せるサイズになっている。
「カーソルの先から人差し指へ。上下左右のスクロールも、まるで本をめくるように指を動かす直感的なジェスチャーに生まれ変わりました。それを推し進めたWindowsの功績は大きいと思います」(川上さん)
Windows 10のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)はどれも美しいと、川上さんは高く評価するが、なかでも特筆すべきは「標準搭載のニュースアプリ」。川上さんは、このニュースサイトを頻繁に活用する。見出しとグラフィックが一対になり、ビジュアルイメージが強く入ってくるそうだ。
ニュースの在り方も変わってきたのだろう。新聞、TV、インターネットとメディアが進化していくなかで、ビジュアルによるイメージの発信は、これまで以上に重要な要素だ。もちろん動画も含めての話である。
ニュース画像はすべてクリッカブルで、指で触れば次の階層にジャンプ。興味のある情報にスムースに辿り着ける感覚は“ニュースサーフィン”という言葉をつくってしまいたくなるほどだ。動作もサクサク動いて、気持ちがいい。
マウス操作が前提のWebデザインだと、こうではなかったはずだ。おそらく、小さなボタンが写真の近くに付いていただろう。そこにカーソルを動かしてクリックするのは、決してスムースとは言えない。写真そのものを触った方が、“興味の赴くまま”、“プリミティブな行為”であり、“衝動的”だ。
「Windowsのニュースサイトも、やはり新聞を読む感覚に近いのかもしれません。関心項目に、触って近づけるところが素晴らしいです。このサービスは今後もしっかりとアップデートしていって欲しいと思います」(川上さん)
一方で、こうしたデザイントレンドをいち早く取り入れているサイトがある。その一例が、フランスから発信されているWebマガジン「Fubiz」(http://www.fubiz.net)だ。
「このサイトは、メディアとしてすごく早い印象を受けました。見てると時々、ロゴが動いたりしてカワイイですよ。縦横に回遊させる感覚も、だいぶ今っぽいですね。今後は日本のメディアも、このGUIをベンチマークにするのではないでしょうか」(川上さん)
さらに川上さんが好んで使用しているのがペンツール。指示出しもいちいちプリントアウトせずにキャプチャー画面にそのまま書き込んで、メールで担当者に送信する。このぺンツールは、最新のWindows 10では標準の機能になっている。
「指とペンは、タッチする感覚がとても近く、脳を刺激する効果もあるそうです。それに一度、ペンを使いはじめると、タイピングもマウス操作も、正直面倒くさくなります。
ペンは意図した場所を直接指せますが、マウスはドラッグする分だけ、タイムラグが起こります。その僅かなラグが、発想にストップをかけることがある。閃きのスピードに、インターフェイスがついてこれないんです」(川上さん)
そう考えると、確かに最近は逆転している。WindowsではSurfaceをはじめとする多くの機種にペンツールが用意されているが、対するMacはiPad Proのリリースに合わせてはじめてApple Pencilを発表。しかし、いまだにMac本体には未対応だ。
「ペンは人間が昔から使ってきたツールだけに、デジタルデバイスでも、もっと使いこなすべき。画面への書き心地も含めて、さらなる可能性を探ってほしいです」(川上さん)
Page03. Microsoft Innovation Dayリポート
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時代をつくるコンダクター 川上 シュンが指摘する
Windows 10だからできたこと(3)
Microsoft Innovation Dayリポート
ここからは2016年11月10日(木曜)に行なわれた国内イベント「Microsoft Innovation Day」の内容をお届けする。オープニングに登場したのは、日本マイクロソフト株式会社 代表取締役 社長の平野拓也氏だ。
平野氏は、世界で4億台以上稼働しているWindows 10のデバイスに対して、次のメジャーアップデートが2017年前半に無償提供されることを再確認。そのアップデートによって、3Dグラフィクス、ネクストリアリティを誰もが使えるようになることに触れた。
イベントでは、マイクロソフトサイドから改めてWindows 10のメリットが提示された。その訴求ポイントをまとめると、以下のようになる。
1.デバイスのバリエーションが豊富
Windows機には、ノートPC、変形PC、タブレットPCと、さまざまなタイプがラインナップ。用途やシーンに合わせて、デバイスを選ぶことができる。しかも、操作方法が一元化され、使い勝手が変わらないことも利点だ。イベントではデバイスパートナー各社から、9つの2016年冬モデルが紹介された。その詳細は、「この冬おすすめのMyヒーローPC」ページに詳しい。
2.液晶画面にタッチして直接操作できる
液晶タッチによる操作性の高さは、前ページで川上さんも主張している通り。しかもWebデザインが追従してきているように、時代は確実にこの方向にあるようだ。ちなみに、AppleはiPhone、iPadでタッチ操作可能だが、iMac、MacBookについては未対応。
3.デバイスが変形する
4.デジタイザーペンの存在
これも前ページで川上さんが指摘したことのおさらいとなるが、Windows 10においてペンツールは標準機能とされている。したがって文字を書き込む際にも、プリントアウトは不要。すべてのデバイスで、キャプチャーした画面に手書きでスラスラと書き込める。メモを取るときにも便利であり、何より画面上で完結するのがいい。
5.AIアシスタント「Cortana」
Appleの“Siri”、Googleの“OK Google”と同様に、Windowsでは「Cortana (コルタナ)」というAIアシスタントを搭載している。そのまま話しかければ、人工知能AIが言葉を認識して対応、業務中のオフィスのように声が出せないようなシーンでは、文字でアシストしてくれる。
6.生体認証システム「Hello」
Windows 10の生体認証機能「Windows Hello」は、顔と指紋のふたつの生体情報に対応している。なかでも特筆すべきは顔認証である。この機能はHelloに対応する3Dカメラがユーザーの顔を立体的に認識し、特定するので、PCの前に座るだけでOK。非常にスムースにログインできる。もうひとつ、Windows 10は指紋による認証方式にも対応。面倒なパスワード入力が不要なだけでなく、「なりすまし」による不正ログインを防げる。
7.複数アプリを一画面で同時操作
ひとつの画面で多機能をこなせるのが便利。例えば、キッチンで「クックパッド」を参照しながら、同時に「LINE」で友人とコミュニケーションするシーンにおいて、スマートフォンだと表示スペースが小さくて見にくく、そもそも2画面同時にアプリを立ち上げることができない。Windows 10では、アプリを指で寄せるだけで、簡単に2画面表示モードにすることができる(最大で4画面まで対応)。
以上が、イベントで提案されたWindows 10の訴求ポイントだ。また、これらを実際に使用するシーンとして、カメラ撮影、音楽制作、料理のシーンが再現され、それぞれのシーンでWindows 10がどう役立つかがプレゼンテーションされた。こうしたWindowsPCならではの機能は、実店舗でも一部体験することが可能。Microsoft at Lifeに新設された「My ヒーロー PC」キャンペーンサイトでは、その内容がしっかりとまとめられている。
Microsoft Innovation Dayイベントには、川上さんも出席いただいたのだが、音楽制作コーナーで譜面と対峙していた川上さんの没頭する姿が印象的だった。
「僕、譜面は読めないんですけど、これなら音をプロットしてみたい。楽譜はグラフィカルで、アルゴリズム。改めて見ると面白いし、カッコいいしね。
楽譜を見ながら、音楽を聴くのもいいですね。ああこういう風に音が鳴るんだって。視覚と聴覚が連動するから、記憶にも入りやすい」(川上さん)
OSの進化により、デジタルの利便性はますます高まり、エンターテインメントジャンルにおいても楽しみは無限の広がりを見せている。テクノロジーは人類の手の中にあるツール。そのツールを利用して、我々は発明の才能、創造性を開花させることができる。
今という時代に生まれた我々は、幸せである。我々は、もっと素直にワクワクしていい。
川上 シュン
artless Inc.代表。東京都生まれ。企業やブランドのロゴ・アイデンティティ、広告・キャンペーン、ウェブなどの総合的ビジュアル戦略、APPS、UI、映像などの最新テクノロジーを用いた視覚的表現、エキシビション、プロダクトそして、建築やインテリア、サイネージ、空間演出に至るまで、活動領域は多方面にわたり、デザイン手法のみにとらわれないアート的なアプローチを組み合わせた独自の表現を確立している。
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