hhstyle.com原宿本店でヘリット・トーマス・リートフェルトの復刻家具新作発表展示会開催
ヘリット・トーマス・リートフェルトの復刻家具
hhstyle.com原宿本店で、新作発表展示会開催
hhstyle.com原宿本店では、“日本オランダ年2008-2009”にちなみ、オランダを代表する建築家であり家具製作者の巨匠、ヘリット・トーマス・リートフェルトの復刻家具「RIETVELD by rietveld」の新作発表の展示会を、4月30日(木)まで開催している。
リートフェルトが後世に残した膨大な仕事を伝える「RIETVELD by rietveld」
Gerrit Thomas Rietveld(ヘリット・トーマス・リートフェルト)は、1888年にオランダ・ユトレヒトに生まれた建築家にして家具製作者。
リートフェルトが後世に残した仕事は、判明しているだけでも家具215点、建築物232、その他デザインが240点と膨大で、家具作品については、現存するものやプロトタイプが残されているものもあるが、スケッチしか残っていないものや、実際には製造された記録がないものもあるという。
こうした幻の作品もふくめて、リートフェルトの家具デザインが現代の技術のもとで復刻制作されるのが、「RIETVELD by rietveld」。
この「RIETVELD by rietveld」事業は、ヘリット・トーマス・リートフェルト直系の孫であるエグベルト・リートフェルトと曾孫リース・セイラーを中心とする、リートフェルト家の子孫たちによって創設。曾祖父の足跡を丹念にたどり、4年間にわたって詳細に資料を読み解いた。
有名な「レッド&ブルー」や「ジグザグ・チェア」にとどまらないリートフェルトの幅広い業績と活動を伝えるため、リートフェルトの死後40年目の命日(2004年6月25日)に、孫たちの思いによって事業がスタートした。
ヘリット・トーマス・リートフェルトが1934年にデザインしたクレイト家具シリーズのなかから、子ども用の「Crate Chair Junior」が復刻。
材料はブナで、色は黒、赤、青、黄色、白、ナチュラルな木肌に透明なニスを塗ったもの、なにも塗装をしていないナチュラルな木肌の7種類。
家庭での組み立ては簡単で、持ち運びやギフト用に便利な包装箱入り。4万9350円
1923年にベルリンで行われたリートフェルトとフサールの展示室用の椅子としてデザインされた「ベルリン・チェア」は、デ・スティルの目指していたネオプラスティシズム新造形主義の理論を、2次元の平面から3次元のボリュームに変換した記念碑的作品。
このベルリン・チェアは、のちにリートフェルトの代表作となる「シュローダー邸」のデザインへとつづき、左右非対称のデザインは、どの方向から見ても異なるシルエットで、小さな「シュローダー邸」といえなくもない。44万7300円
1923年にリートフェルトは「Wessels」という店のオーナーであったP. van der Pluymから、ユトレヒトの古いカトリック系軍隊の居住用建物で使う椅子の製作を依頼された。
この「ミリタリー・チェア」の梁材と脚は大き目のボルトで接合されていて、短い背もたれはテーパー形状(先が細くなった形状)の後部脚におなじくボルトによって接合されている。
この椅子はデザインされた翌年シュローダー邸に置かれた。18万3750円
おそらく「ミリタリー・チェア」とおなじ依頼者で、ミリタリー・チェアと同時に製作されたおなじ構造をもつ「ミリタリー・テーブル」。
テーブルトップは、長手方向の材と直接接合されておらず、その長手方向の材はミリタリー・チェアと同様に脚材と欠き込みにより接合し、ボルトで固定。これにより軽量でオープンな構造になっている。3サイズ展開で、59万8500円~64万2600円
「ミリタリー・チェア」の色は、ベースが黒、座面は、白または赤があり、「ミリタリー・テーブル」のカラーはテーブルトップと脚がともに白のバージョン、テーブルトップが白、脚が赤。テーブルトップが黒で脚が赤の商品がある。
「ミリタリー・スツール」はミリタリー・テーブルと同様、足と張り木は、相欠き継ぎジョイントされたうえ、ボルト・ナットで強固に固定。
色は、ミリタリー・チェアと同様、ベースが黒、座面は、白または赤がある。13万1250円
この「ステルトマン・チェア」は、ハーグのステルトマン宝石店のためにデザインされた椅子で、ステルトマン宝石店はリートフェルトにとって、建築家として手がけた最初と最後の仕事にもなっている。
左右非対称のフォルムは、リートフェルトらしいオープンな構造をもっており、このアイデアはネオプラスティシズムに基づいた、リートフェルトがデ・ステイルをもっとも代表する建築家であることを雄弁に語る作品といえる。38万6400円~
リートフェルトを現代に再現しようとする果敢な試み
オランダ・ユトレヒトにあるリートフェルト設計のシュローダー邸は、2000年に世界遺産に登録され、その住宅でも使われていたリートフェルトの手がけた家具には、ひとつひとつシリアルナンバー入りの金属プレートがついているため、世界におなじものは存在しない。
それらリートフェルトの家具の一部、そしてリートフェルト関連商品を、期間中に展示及び販売。
「RIETVELD by rietveld」は、年々復刻作品を増やしていく予定で、それはまさにリートフェルトを現代に再現しようとする試みでもある。
Gerrit Thomas Rietveld Small Exhibition
4月30日(木)まで開催中
hhstyle.com原宿本店 2F
東京都渋谷区神宮前 6-14-2
Tel. 03-3400-3434
http://www.hhstyle.com