Design
2015年3月19日
ヨナス・リンドホルムの「ホワイトライン」
日常のなかで際立つ温もり
ヨナス・リンドホルムの「ホワイトライン」
スウェーデンの「Gustavsberg」(グスタフスベリ)。陶器の産地として名高いこの地にて工房を構える、陶芸家ヨナス・リンドホルムの「ホワイトライン」は、まさに「One&Only」とも形容できる代物だ。
文=武井正樹
ハンドクラフトの温もりに満ちている「ホワイトライン」
奥行きのある白みがかかった、まるで琺瑯(ほうろう)のような表面に惹かれて、そのひとつひとつを手にとると微妙な差異を感じることができる。
それもそのはず、ボウル以外は轆轤(ろくろ)にて形成。さらに内側を覗けば、白釉薬の表面に浮かびあがる土の色。「ホワイトライン」はじつにハンドクラフトの温もりに満ちている。
また素材にも注目。土に鉄粉が混在しているため強度があり、オーブンやレンジでも使用可能となっている。
絵になる美しさを備えつつも、シンプルで飽きのこないフォルム。そして実用性の高さ。隅々まで「贅沢」を感じる、とっておきのデイリーユースアイテムといえそうだ。
Jonas Lindholm(ヨナス・リンドホルム)
1963年生まれ。1990-95年スウェーデンのKonstfackに在籍。
現在、スウェーデンの「Gustavsberg」 (グスタフスベリ)にて工房を構える。
dieci
tel. 06-6882-7828
http://dieci-cafe.com/