CASA|エディターが選ぶ「2011年ベストプロダクト」発表
CASAカテゴリーエディターがセレクト!
2011年ベストプロダクト発表
OPENERSでは情報のアンテナを張っている読者に向けて、「欲しくなる×東京感」をもとに独自のフィルターをとおして、インテリア&デザインにまつわるプロダクトを紹介している。2011年を締めくくるにあたって、この一年に発表された製品のなかから「インテリア」「for iPad」「for iPhone4/4S」「ステーショナリー」の4つのカテゴリーにおける、ベストプロダクトを担当編集者が選出。デザインのみならず、機能性と汎用性を兼ね揃えた4点の魅力を再度紹介しよう。
Text by TAKEI.M(OPENERS)
<インテリア部門> JEAN PROUVE BY G-STAR RAW FOR VITRA「Fauteuil Direction, 1951」
1989年、アムステルダムで高級デニムブランドとして誕生した「G-Star Raw」。彼らの「RAW Crossover」シリーズは、独特の美学や哲学により、ほかでは類をみないコラボレーションをこれまで実現してきた。ランドローバー「RAW-DEFENDER」、VIPウォータータクシー社「RAW FERRY」に続く第3弾として登場したのが「Prouvé RAW」だ。
「G-Star」と「Vitra」のクリエイティブチームが、巨匠「ジャン・プルーヴェ」が手がけたデザインをリモデル。
今年10月には、hhstyle.com 青山本店にて、hhstyle.com×SIGN×G-STER RAW「JEAN PROUVE EXHIBITION」が開催され、大きな話題を呼んだ。「Fauteuil Direction, 1951」
は、優雅なフォルムがなんとも特徴的なチェア。アーム部分は、それぞれ仕上げのちがう無垢のオーク材を使用している。
価格|27万4050円(W650×D620×H825/SH480mm)
hhstyle.com 青山本店
Tel. 03-5772-1112
http://www.hhstyle.com
<for iPad部門> Logicool「TK900」
iPad2の携帯性や機動性を損なうことなく、タイピング機能をより充実させてくれる折りたたみ式ワイヤレスキーボード。ロジクール独自のスライド&チルトシステムを採用し、フルサイズキーボードをなんと2分割して、iPad2本体の背面に折りたたんで収納することができる。
収納時の厚みはわずか20ミリ、重量も480グラムとじつに軽量。iPad2の背面に一体化して収納し、Apple社純正の保護カバー「Smart Cover」とも干渉せず、カバーをつけたままでも操作可能だ。さらに素早くホーム画面を呼び出せる「ホームボタン」、検索機能の起動、マルチメディアファイルの操作をボタンひとつで簡単におこなえるホットキー(ショートカットキー)も搭載、iPad2のポテンシャルをより引き出してくれる。オープンプライス
ロジクール・カスタマー・リレーションセンター
Tel. 050-3786-2085
http://www.logicool.co.jp
<for iPhone4/4S 部門> METAPHYS「haku」
モノの存在意義、もっともあるべき姿をいちから考えなおす作業を経て、ひとつひとつ再構築してプロダクトに落とし込んでいく──行為をデザインするブランド「METAPHYS(メタフィス)」からリリースされた「haku」は、薄さわずか0.5ミリの金属製iPhone4/4S用カバー。
上質なチタンとステンレスの2種類の素材を採用し、指紋の付着やキズを防止する特殊コーティングがほどこされている。デリケートなガラス部分を保護しつつ、iPhone本体の側面をあえて見せることで、まるで金属の塊のような一体感を実現した。
重厚感あるチタンの素材色と鏡面仕上げのステンレス(ミラーとしても機能)など、各素材の特徴を活かした表面仕上げにより、いっそうの高級感を演出する。チタンカラーは、マットシルバー、ブルー 、グリーン。ステンレスカラーはミラーのみ。
価格|8400円
METAPHYS
Tel. 06-6854-3387
http://www.metaphys.jp/
https://store.metaphys.jp/
<ステーショナリー部門> Noritake「SBN (Super Binding Notebook)」
展覧会、壁画制作やエディトリアルを中心に、国内外で活躍するイラストレーターのNoritake(http://www.noritake.org/)が、今年10月に発表した「SBN (Super Binding Notebook)」。
この製品の誕生は、Noritake氏自身が使っていたノート兼バインダーに起因する。氏は厚紙にA4用紙を半分に折ったものを輪ゴムで留め、ノート代わりに使用し、もらった資料などをそのなかに挟み込んでいた。