ミッドシップレイアウトの8代目「シボレー コルベット」がデビュー|Chevrolet
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2019年7月26日

ミッドシップレイアウトの8代目「シボレー コルベット」がデビュー|Chevrolet

Chevrolet Corvette Stingray|シボレー コルベット スティングレイ

ミッドシップレイアウトの8代目「シボレー コルベット」がデビュー

ゼネラルモーターズ(GM)は、8代目となる2020年式新型「シボレー コルベット スティングレイ」を世界初公開した。初の右ハンドル仕様も生産され、日本市場にも導入される予定という。

Text by HARA Akira

ミッドシップに6.2リッターV8を搭載

GMのマーク・ロイス社長は、今回の新型がコルベットブランド史上初となるミッドシップレイアウトを採用した理由について「コルベットはいつの時代も、GMにおける革新と技術の頂点を体現してきました。フロントエンジン搭載の伝統的なモデルはパフォーマンスの頂点に達しており、新しいレイアウトを必要としていました。新型は歴代のどのモデルよりも優れた走りを実現し、全力で取り組んだ細部へのこだわりとパフォーマンスの向上は、大きな感動とともに体験していただけるでしょう」とコメントした。

新型「コルベット スティングレイ」は全長4,630×全幅1,934×全高1,234mm、ホイールベース2,722mm。ミッドシップ化されたエクステリアは、最新型ジェット戦闘機の「F22」や「F35」、またF1レーシングカーにインスパイアされたキャビンフォワード デザインを採用し、その一方でフロントフェンダーやデュアル エレメント ヘッドランプ、水平方向に流れるプレスラインなどにはコルベットのクラシカルなデザイン要素が受け継がれた。

バックボーンとなるセンタートンネルを中心に設計されたボディは、車両重量1,530kgという軽量・高剛性なもの。コイルオーバー ダンパーを採用した前後ダブルウィッシュボーン サスペンションと、ミッドシップ レイアウトが可能にした短くストレートな構造の電子制御ステアリングシステムにより、優れた乗り心地とドライバーの入力に即座に反応するシャシーが完成したとする。

パフォーマンスモデルを再現する「Zモード」

キャビン後方の厚さ3.2mmのリアガラスハッチ下に搭載されるエンジンは、シボレーの次世代型スモールブロックとなる「LT2」型6.2リッターV8自然吸気OHVエンジンで、最高出力495ps(369kW)/6,450rpm、最大トルク637Nm/5,150rpmを発生。レイアウト変更による旋回性能向上に対応するためオイルシステムはドライサンプ潤滑システムとし、素早いシフトとパワー伝達を達成するTREMEC社製8段デュアルクラッチトランスミッションが組み合わされている。

1速ギア比を低く設定することで素早い発進加速を可能にし、2速から6速まではクロスレシオ、7速と8速は高めのギア比として長距離走行や燃費性能を向上。シフターはコンパクトな電子式のプル式トグルスイッチとプッシュボタン式を採用している。

またドライビングモードの選択肢は従来のウェザー、ツアー、スポーツ、トラックのほか、マイモードとZモードを追加。Zモードでは、Z6、ZR1、Z51といったパフォーマンスモデルの名称から選ぶことができるという。これらにより、エントリーモデルのコルベットとしては歴代最速を達成したとし、Z51パッケージを装着した際の加速性能は0-60mph(96km/h)で3秒以下を実現した。

インテリアでは、インストルメントパネルやステアリングホイールを低く配置。低いボンネットと相まって、路面の視認性の高さはレーシングカー並みに優れているという。また、コルベット伝統の実用性も配慮されており、前後のデュアルトランクの荷室容量は約357リッターを確保。旅行の荷物や2セット分のゴルフクラブを収納することができる。

生産は米国ケンタッキー州にあるGMのボウリンググリーン工場で2019年下旬から開始され、エントリーモデルの価格は6万ドル以下になる予定だ。
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