BMWのもっとも小さなオープンモデル

本日国内初披露となったBMWの新型「2 シリーズ カブリオレ」は、先代「1シリーズ カブリオレ」の後継モデルとして、昨年のパリモーターショーでデビュー。日本でもすでに発売されている「2シリーズ クーペ」のオープン版だ。ルックスは、もちろんその2シリーズ クーペに準じたものであり、コンパクトながらもBMWらしいスポーティなものとなっている。

ドイツ本国ではパワーや排気量、またはガソリンとディーゼルのちがいで全4グレードが設定されているが、日本に導入されたモデルは、2.0リッター直列4気筒 ツインパワー ターボエンジンを搭載し、最高出力135kW（184ps）、最大トルク270Nm（27.5kgm）というスペックを持つ「220i カブリオレ」のみ。これに8段ATが組み合わされ、他車同様に「Sport」「Luxury」「M Sport」という3つのデザインラインが用意される。

「M235i カブリオレ」やディーゼルモデルが導入モデルから外れたことは多少残念におもえるかもしれないが、やはり2 シリーズ カブリオレ最大の魅力は、オープンエアドライビングが楽しめるというその一点に尽きる。

快適性と実用性に優れたフルオートマチック ソフトトップは、走行速度50m/h以下であれば、ボタンひとつで操作が可能で、開閉に要する時間はわずか20秒。そして吸音性に優れたソフトトップを採用したことで、先代に比べ室内騒音を大幅に低減。居住空間における快適性をいっそう高めることに成功した。

またカブリオレの弱点でもあったトランクルーム容量が増えたことも、このクルマを語る上での重要なトピックのひとつだろう。ソフトトップを閉じた状態では30リットル拡大となる335リットルを、またソフトトップを開けた状態でも20リットル拡大となる280リットルを確保し、新型にはふたりでの1泊ドライブにも十分なスペースが用意されている。価格は「220i カブリオレ Sport」が525万円、「220i カブリオレ Luxury」が544万円、「220i カブリオレ M Sport」566万円だ。

2 シリーズ カブリオレの導入にあたり、BMW JAPAN プロダクトマネージャーの佐藤恵子氏は「先代1シリーズ カブリオレはBMWの全ラインナップのなかで、もっとも女性オーナーの比率が高いモデルでした。コンパクトなボディにエレガントで洗練されたスタイルを持つこの新型も、上質なカーライフを希望する方に向けて訴求していきたい」とコメント。事実、約3割が女性オーナーだったというだけに、その期待値も高そうだ。

なお、東京駅八重洲口にある「BMW Group Studio」では、明日2015年3月26日（木）から4月14日（火）まで同車が展示されるほか、4月3日（金）から 9日（木）までの期間、東京ミッドタウンにオープンする「イセタンサローネ（東京都港区赤坂 9-7-4 ガレリア1階/2階）」でも展示される予定だ。

BMW 2 Series Convertible｜ビー・エム・ダブリュー 2 シリーズ カブリオレ
ボディサイズ│全長 4,440 × 全幅 1,775 × 全高1,415 mm
　　　　　　　全長 4,470 × 全幅 1,775 × 全高1,405 mm（M Sport）
ホイールベース│2,690 mm
トレッド 前/後｜1,515 / 1,550 mm（Sport）
　　　　　　　　1,520 / 1,555 mm（Luxury）
　　　　　　　　1,515 / 1,530 mm（M Sport）
重量｜1,620 kg
エンジン│1,997cc 直列4気筒DOHC ツインパワーターボ（ツインスクロールターボ）
最高出力│135 kW（184 ps）/5,000 rpm
最大トルク│270 Nm（27.5 kgm）/1,250-4,500 rpm
駆動方式│FR
トランスミッション│8段AT
サスペンション 前/後｜ダブルジョイント スプリング ストラット / 5リンク
タイヤ 前/後｜225/45R17（Sport）
　　　　　　　205/50R17（Luxury）
　　　　　　　225/45R17 / 245/40R17（M Sport）
ブレーキ 前/後｜ベンチレーティッドディスク
ハンドル位置｜右
最小回転半径｜5.1 m
トランク容量｜280-335 ℓ
燃費（JC08モード）｜15.8km/ℓ
CO2排出量｜144 g/km
価格｜525万円（220i カブリオレ Sport）
　　　544万円（220i カブリオレ Luxury）
　　　566万円（220i カブリオレ M Sport）