海の上のスーパーカー──“ランボルギーニのヨット”が誕生|Lamborghini
CAR / NEWS
2020年7月6日

海の上のスーパーカー──“ランボルギーニのヨット”が誕生|Lamborghini

Tecnomar for Lamborghini 63|テクノマール フォー ランボルギーニ63

“ランボルギーニのヨット”が誕生

アウトモビリ・ランボルギーニと、ラグジュアリーヨットにおいて世界最大のグループ企業の一つであるイタリアンシーグループは、スポーティなデザインのハイパフォーマンスなヨットで知られる「テクノーマル」ブランドから、モーターヨット「テクノマール フォー ランボルギーニ63」を発表した。ランボルギーニの設立年1963年を記念した限定エディションとなる。

Text by YANAKA Tomomi

シアンFKP37などからインスピレーションを受けた海の上のランボルギーニ

これまでにない“ランボルギーニのヨット”が誕生した。2019年のフランクフルトモーターショーで初披露されたハイブリッド・スーパースポーツカーの「シアンFKP37」など、数々の名車がモチーフとなっているという。
エクステリアのシルエットは、1960年代と70年代のミウラやカウンタックのデザインのラインに現代的な解釈を加えたという先鋭的なスタイル。艇体と上構は、流体力学を専門とする造船技術師が開発した高性能な外板で構成。ハードトップは、ランボルギーニのロードスター版に着想を得て、太陽と風から保護しながら、高い空力性能を誇る。
またバウライト(航海灯)はどちらもY字型のフロントライトが特徴的なシアンFKP37と、ランボルギーニがMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究室とコラボレーションしたコンセプトカー「テルツォミッレニオ」に敬意を表したデザインに。
インテリアは軽量化と機能性を目的とした高性能素材を採用。デザインにはランボルギーニを象徴するすっきりとしたラインと六角形やY字のモチーフが組み込まれ、フルカスタマイズも可能。幅広い選択肢の中から船体や装飾のカラーを選べるほか、インテリアについては2つのバージョンで素材を組み合わせることもできる。
計器盤についてもクルマのコックピットを海洋風にアレンジし、航行システムや制御システムが組み込まれ、スーパースポーツカーと同様、ディティールはカーボンファイバー仕上げとなる。スポーツシートとステアリングホイールを模した操縦桿にはランボルギーニのカーボンスキンが使用され、スタート・ストップボタンもランボルギーニのエンジン起動に使用されているものとまったく同じものが与えられている。
エンジンもラグジュアリーな高速艇の最先端を表すべく、2基のエンジンを搭載し、最高速度は60ノットを記録。テクノーマルブランドの中でも最高速を誇る。カーボンファイバーを使用し、重量は63フィートで24トンと超軽量に分類されるという。
海上を疾走する海のランボルギーニ。第一号の完成は2021年初頭の予定だ。

海の上のスーパーカー──“ランボルギーニのヨット”が誕生

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