エクスクルーシブな4ドアクーペ

BMW6シリーズ「グランクーペ」は、シャシーをはじめ、基本的なコンポーネンツは同シリーズの「クーペ」や「コンバーチブル」と同様、素材にアルミニウムを多用した軽量設計としているが、4ドア化にともない、従来のクーペモデルよりも113mmホイールベースを延長し、リアに十分なレッグルームを確保している。さらに、リアシートを折りたたむことで、リアの空間は延長されたトランクルームとして使うことができ、荷室の容量は通常の460 ℓから1,265 ℓにまで拡大する。

クーペやコンバーチブルよりもやや高めのポジションに設置されたシートは、ダコタレザー使用。運転席と助手席はメモリ機能つき電動アジャストシートでヒーターがしこまれているほか、オプションで、さらに上質なナパレザーに変更することも可能だ。オーディオはバング＆オルフセン ハイエンド・サラウンド・サウンドシステムを、やはりオプションとしてだが選択できる。

3種類のエンジンを用意

ドイツ市場向けの発表ではあるものの、エンジンのちがいで3種類のグレードが設定された。

640iは3.0リッター直列6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンを搭載したモデル。最高出力235kW/320hpを5,800rmp-6,000rpmで発生し、最大トルク450Nmを1,300 -4,500rpmで得る。燃費は7.7-7.9ℓ/100km。CO2排出量は179-183g/km。0-100km/h加速は5.4秒だ。

640dは3.0リッター ツインターボ ディーゼルエンジンで最高出力230kW/313hpを4,400rpmで発生するモデル。1,500rpm -2,500rpmで最大トルク630Nmを発揮する。燃費は5.5-5.7ℓ/100km、CO2排出量は146-149g/km。0-100km/h加速はこちらも5.4秒とされている。

フラッグシップとなるのが650i。このモデルは4輪駆動システムBMWxDriveも設定される。4.4ℓ V8ツインターボガソリンエンジンは最高出力330kW/450hpを5,500rpm-6,000rpm、最大トルク650Nmを2,000rpm-4,500rpm

で発生。燃費はxDrive搭載モデルで9.2-9.4ℓ/100km、CO2排出量は215-219g/kmで、0-100km/h加速を4.5秒で完了する。

いずれのモデルも8段スポーツオートマチックトランスミッションと組み合わされ、アイドリングストップや「ECO PRO」モードの搭載により、燃費効率の向上をはかっている。