マスタングにレジェンドネーム「シェルビー」が復活|Ford
Ford Shelby GT350 Mustang|フォード シェルビー GT350 マスタング
マスタングにレジェンドネーム「シェルビー」が復活
日本でもいよいよ発売を開始する第6世代の「マスタング」をベースにした高性能モデル、「シェルビー GT350 マスタング」は、1965年にデビューした初代マスタングのハイパフォーマンスバージョンへのオマージュともいえるモデル。伝説のネーミングをそのまま新型マスタングでも使用している。ライバル「シボレー カマロ Z28」や「シボレー カマロ ZL1」に対抗可能な、まさに現代に蘇ったレジェンドネームである。
Text & Event Photographs by SAKURAI Kenichi
最高出力506psのV8を搭載
フォード「エクスプローラー」の2016年モデルと同様、先のLAモーターショーで「マスタング」のハイパフォーマンスバージョンとして発表された「シェルビー GT350 マスタング」は、1965年に登場した往年のビッグネームの復活ともいえるモデルだ。
フロントセクションは専用デザインで、「コブラ」のエンブレムを備えた開口部の大きなグリルやバンパー、盛り上がったアルミ製の軽量ボンネット、そのフロントバンパーから取り入れたエアを逃がすアウトレットなど装備。アグレッシブなフォルムにさらに磨きをかけ、ひとめでノーマルモデルとのちがいを誰にでも簡単に理解させる。ちなみに初代モデルのシェルビーGT350 のボンネットはFRP製だった。
その変更されたフロントに収まるエンジンは、フォードがいままでに生産してきた量産エンジン史上最強といえる自然吸気ユニットだ。一般的なエンジンに搭載される90度角のクランクシャフトではなく、レース由来となる180度のフラットプレーン クランクシャフトを採用し、これは市販車でフォード初となる本格的な設計である。5.0リッターから5.2リッターに排気量を拡大したV8エンジンは、最高出力372.8kW(506ps)、最大トルク474.5Nm(48.4kgm)以上と発表されている。
これに組み合わせられるのは6段MTのみ。硬派な存在であることは、こちらもフォード車初となるマグネライドダンパーの装着や、ツーピースのフロント394mm、リア380mm径をもつブレンボ製ブレーキローターや4ピストンキャリパー、専用LSD、フロント10.5インチ、リア11インチのリム幅を持つ、19インチの専用ミシュラン「パイロット スーパースポーツ」などもからも予想可能だ。
Ford Shelby GT350 Mustang|フォード シェルビー GT350 マスタング
マスタングにレジェンドネーム「シェルビー」が復活 (2)
アメリカンスポーツカーファンに注目して欲しい
インテリアでは、4点式シートベルに対応するバックレストに2つの開口部をもったレザーと、パワーテックと呼ばれる表皮のコンビネーションデザインを採用したレカロ製のバケットシートや、D字シェイプのステアリングホイールなど、こちらもスポーティなエクイップメントが満載だ。
しかしそのいっぽうで、マスタングに採用される8インチのタッチパネルを採用した先進のインフォテイメントシステム「マイフォードタッチ」や、デュアルゾーン オートエアコン、シェーカー製オーディオシステムなども標準装備し、スポーティで快適な空間を構築している。