5ドアながら全長はほぼ同寸

アウディ A1 スポーツバックの外見上の特徴は、当然5ドアという点だけれど、若わかしくて都会的、かつスポーティなイメージのスタイリングは既存の3ドアモデルとまったく変わらない。

それもそのはずで、アウディいわく、デザインはもちろん、ストラクチャー、剛性高強度のスチール材を採用した軽量かつ高剛性で安全なボディなど、基本的な部分はA1と同様なのだ。全長にかんしてもほぼ同寸のままだが、全高と幅を6mm大きくすることで、室内のスペースを確保しているという。ちなみにホイールベースは2,470mm、車輌重量は1,065kg。Cd値は0.32に抑えられている。

エンジンには6種類の選択肢がある。そのうちガソリンエンジンは、最高出力86ps（63kW）の1.2リッターTFSI、122ps(90kW)の1.4リッターTSFI、そして最上位モデルである最高出力185ps（136kW）を誇る1.4リッターTSFIの3種類。いっぽうディーゼルエンジンは最高出力90ps(66kW) の1.6リッターTDIと、同排気量ながら105ps(77kW)を発生するモデルの2種類が最初に登場し、あとから143ps(105kW)の2.0リッターTDIがくわわる予定だ。トランスミッションは、最高出力185psの1.4リッターTSFI搭載モデルに7段Sトロニックが標準で備わり、そのほかのモデルにかんしては、122psの1.4リッターTSFIと90psの1.6リッターTDIにMTもしくはオプションで7段Sトロニックを設定することができる。ちなみにSトロニックの場合にはシフトパドルも選択可能だ。

環境性能にかんしては、ベースモデルの1.2リッターTFSIエンジンで燃費5.1ℓ/100km。90psの1.6リッターTDI(MTモデル)では燃費3.8ℓ/100km、CO2排出量99g/kmを記録。同モデルがラインナップ中もっとも高い環境性能を誇る。

ボディカラーは12色展開。スポーツバック限定色として「サモア・オレンジ」という新色が登場する。また、7スポークのホイールもスポーツバック専用だ。くわえて、追加機能を豊富なカスタマイズオプションから選択可能で、アウディからは、メディアセンター機能やBluetoothなどでのネットワーク接続、マルチファンクション・レザースポーツハンドルとドライバーインフォメーションシステムをひとまとめにした「メディアパッケージ」と、インテリアにアクセントを与えてくれる「スタイルパッケージ」というふたつのパッケージが提案される。

ドイツでの販売価格は1.2TFSIのベースモデルで1万6950ユーロ。90psの1.6TDIで1万9050ユーロとなっている。

ちなみに、ワールドプレミアは11月30日の東京モーターショープレスカンファレンスにて。その模様をおさめたストリーミング中継は以下の画面から見ることができる。