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2022年4月14日
ランボルギーニ ウラカンにV10エンジンを搭載した後輪駆動の新モデル「テクニカ」誕生|Lamborghini
Lamborghini Huracan Tecnica|ランボルギーニ ウラカン テクニカ
ウラカンにV10エンジンを搭載した後輪駆動の新モデル「テクニカ」誕生
ランボルギーニがV10エンジン搭載の後輪駆動モデル「ウラカン テクニカ」を発表した。
Text by YANAKA Tomomi
公道でもサーキットでも走りを楽しめる、さらに進化したウラカン
ランボルギーニが新たに発表したのは公道、サーキットを問わず走ることができるV10エンジン搭載の後輪駆動モデル「ウラカン テクニカ」。
この「テクニカ」という名称は、ウラカンの技術的能力の進化を表現しているといい、一目見た瞬間に違いが分かるようボンネット内部だけでなく、エクステリアにも独自のデザインが与えらえた。
心臓部は「ウラカンSTO」をベースにした5.2リッターV10エンジンを搭載し、最高出力640HP、最大トルク565Nmを発生。乾燥重量1,379kgという軽量ボディも相まって、0-100km/h加速は3.2秒を記録する。
このテクニカのためにP-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロールシステム)も変更。特別なサスペンションのセットアップが組み込まれ、毎日のドライブを快適にする「ストラーダ」、高いレスポンスの「スポーツ」、サーキット性能の「コルサ」と、3種類のドライブモードに応じて差別化したレスポンスが生み出された。
ブレーキは、サーキットでの経験から着想を得たという新しいブレーキ冷却システムを採用。テクニカのカーボンセラミックブレーキには、特別に設計された冷却デフレクターとキャリパーダクトが取り入れられており、ディスクに直接空気を流すことで、放熱を最大限に高め、ブレーキフルードの温度とブレーキペダルの伸びを低減するのに寄与するという。
エクステリアは、軽量のカーボンファイバー製ボンネットが与えられ、独自の存在感と、力強さを表現。Y字デザインが特徴的な新しいバンパーにはウラカンシリーズ初となるエアカーテンが組み込まれた。
新しいフロントスプリッターには細いオープンストラットを備え、タイヤに空気を送り込むことでダウンフォースと冷却の向上が図られている。
リアは、新たに採用された垂直リアウィンドウをはじめ、形状の見直しにより視認性が向上。吸気を最適化した新バンパーも採用され、同時に力強さも演出された。
また固定式リアウィングがテクニカの存在感を特徴づけるとともに、空力性能や空力バランス向上にも寄与。「ウラカンEVO RWD」と比較した場合、リアダウンフォースは35%増加し、ドラッグは逆に20%の低減を実現しており、ブレーキ時の安定性やカーブでの走行速度をサポートする。さらに、アンダーボディにも新型のエアロディフレクターを採用し、空力効率の向上が図られた。
車内に目を向けると、高さ調節可能なスポーツシートを備え、サーキット走行を楽しむ人には軽量ドアデザインやハーネス式シートベルトなどもオプションで用意されている。
「HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)」はテクニカ限定の装備としてデザインを一新。運転席のインストルメントパネルは色づかいを抑え、視認性が高められ、AppleCarPlayやAndroid Auto、Amazon Alexaにも対応する。このほかにも目的地やサーキット走行時間を記録するオンボード・・ダイアリーや、ランボルギーニ独自のアプリ「UNICA」へのアクセスも可能だ。
Lamborghini Huracan Tecnica|ランボルギーニ ウラカン テクニカ
- ボディサイズ|全長4,567×全幅(ミラー除く)1,933×全高1,165mm
- フロントトラック|1,668mm
- リアトラック|1,624mm
- 乾燥重量|1,379kg
- エンジン|5,204cc V型10気筒
- 最高出力|470kW(640HP)/8,000rpm
- 最大トルク|565Nm/6,500rpm
- トランスミッション|7段デュアルクラッチギアボックス
- 駆動方式|後輪駆動
- 最高速度|325km/h
- 0-100km/h|3.2秒
- サスペンション|ダブルウィッシュボーン
- ブレーキ|アルミニウム製固定式モノブロックキャリバー、カーボンセラミック
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