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IMPRESSION
2021年8月24日
まさにアウトバーンの国で生まれたクルマ──新型アウディA3セダンに試乗|Audi
ミドルクラスセダンの進化ぶりに驚く
10インチの液晶モニターが、計器盤とインフォテイメントシステムのために、つまり2つ備わる。物理的なスイッチはだいぶ数が減ったものの、エアコンの温度調節などぱっと使いたいものは、ちゃんと残されている。運転中でも目で確認することなく使えるのは、やっぱり便利だ。
ほぼ同時期に日本導入されたフォルクスワーゲンの新型ゴルフ(ゴルフ8)が姉妹車である。ちょっとマニアックに書けば「MQB」というフォルクスワーゲングループの前輪駆動用シャシーを共用する。
さらに、エンジンも足まわりもA3とゴルフは共通だ。ただし、A3は内外装がひと味違う。ルックスはエッジの効いたラインが何本も入り、従来モデルよりアグレッシブなイメージすらある。同時に、ドアの内張やダッシュボードまわりなどでは、鋭角的な輪郭が強調されているのだ。
ちょっとしたことだけれど、独自性がデザインに反映されているのは、アウディに興味を持つ人にとって、とりわけ嬉しいはずだ。30TFSIにはファブリック張りシートが標準。レザーに対してつつましい印象であるものの、実際には座り心地がよく、疲労感も少ない。
価格は329万円からなので、バランスのよさを考えると、なかなかお買い得だ。SUVがトレンドのいま、セダンなんて、と思うかもしれない。でも実は、クルマ好きはセダンが本来持っている、快適な乗り心地や、素直な操縦性を再評価するようになっている。
一度乗ってみてはどうだろう。ミドルクラスセダンの進化ぶりに驚くかもしれない。
問い合わせ先
アウディ コミュニケーションセンター
Tel.0120-598-106
https://www.audi.co.jp/