CO2 コンシャスなクルマ選び Best3|欧州車編 Vol.1 排気量 ~1.5ℓ
CO2 コンシャスなクルマ選び Best3
欧州車編 Vol.1 排気量 ~1.5ℓクラス Best1 FIAT 500
小型車の国の面目躍如
欧州のなかでもコンパクトカーの需要がとくに高いイタリアのフィアットから500が1位となった。2位にはアウディ、3位にルノーとイタリア、ドイツ、フランスが順位をわけあうかたちとなった。
文=松尾 大
Aセグメント同士の戦いに
ここではフィアット 500のエントリーモデル、1.2リッターエンジン搭載車が1位に。このモデルに搭載されるのは、特別な機構をもたないシンプルな1.2リッターエンジンで、最高出力69ps、最大トルク102Nmという控えめなスペックとなっている。4バルブではなく2バルブを選択したのは、街乗りをメインにしたモデルであるため低回転域の充填効率を上げ、燃費の向上を意識したものと思われる。10・15モード19.2km/ℓと良好な燃費とともにCO2排出量も113g/kmをしめす。2位にはいったのは、日本では昨年末発売されると同時に人気モデルとなったアウディ A1だ。
現在のところモノグレードで、フォルクスワーゲン・グループ自慢の1.4リッターTFSIユニットは、ガソリン直噴システムFSIとターボチャージャーを組み合わせ、スポーティな走りと低CO2排出量・低燃費を実現したエンジン。1,500rpm付近から最大トルク200Nmを発生し、最高出力は122psと高い性能をもつ。3位に入ったのはフランスからルノー トゥウィンゴ。直4SOHC16バルブユニットは75ps、107Nmを発生。クイックシフト5というロボタイズドMTの組み合わせによってCO2排出量119g/kmを記録する。
似た排気量のエンジンを搭載するクルマであっても、それぞれのモデルによってお国柄が色濃く反映されるラインナップとなっているのはおもしろいところだ。
なお、今回は間にあわなかったが、フィアットがイタリア本国で販売している875ccマルチエアエンジン搭載の「500 0.9 TwinAir turbo」はCO2排出量92g/kmを達成しており、日本市場への導入がまたれるところだ。
モデル | CO2排出量 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 | 価格 |
FIAT 500 | 113g/km | 1,240cc | 69ps | 102Nm | 19.2km/ℓ(10・15モード) | 195万円 |
AUDI A1 | 118g/km | 1,389cc | 122ps | 200Nm | 55.4mpg | 289万円 |
RENAULT TWINGO | 119g/km | 1,488cc | 75ps | 107Nm | 55.4mpg | 198万円 |