BMW 動画共有サイトで最新情報公開
BMW 1 Series M Coupe|ビー・エム・ダブリュー 1 シリーズ M クーペ
BMW 動画共有サイトで最新情報を公開
BMWは、今年発表予定の「1シリーズMクーペ」のティーザー映像を動画共有サイトで公開した。車体は黒いカバーにおおわれているが、随所に垣間見える詳細が少しずつあきらかに。
文=ジラフ
黒いカバーに垣間見えるあらたなモデルの正体
今回、公開された動画にうつしだされていた「1 シリーズ M クーペ」は、ほぼ車体全体に黒いカバーをおおわれて登場する。しかし、フロントの一部などは、カバーが外されていて、Mブランドの証ともいえる専用バンパーやワイドフェンダー、専用アルミホイール、左右に2本ずつの4本出しマフラーなど、少々のディテールをのぞき見ることはできる。
以前の噂では、この新型「1 シリーズ M クーペ」は今年12月に公開されるとされていた。しかし今回のティーザー映像が発表されたペースを考えると、9月下旬開催のパリモーターショーでの公開もありそうだ。
すでに発表されているとおり、少なくとも350psを誇る直列6気筒ツインターボエンジンが採用され、これに6速マニュアルトランスミッションが組み合わされる予定。さらなるティーザー映像の公開を待ちたい。
BRAND HISTORY
“キドニーグリル”と丸目四灯ヘッドライトにより、ひと目でそれとわかるフロンマスクが特徴のBMW。日本の輸入車市場においてもつねに高い人気を誇っているが、その名前が何を意味するのか、即座に答えられるひとは意外に少ないのではないだろうか。
Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)。直訳すれば「バイエルン地方のエンジン工場」という意味だ。前身だったラップ社は、カール・フリードリッヒ・ラップが1913年にドイツのバイエルンに設立した航空機用エンジンのメーカーで、おなじバイエルンの機体メーカーのオットー社と組んで、ビジネスを成功に導く。1916年にはバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ有限会社と改称。2年後には株式会社に組織変更するとともに、バイエルンの青い空と白い雲をイメージしたプロペラのロゴマークを登録している。
その後も革新的な技術により存在感を高めたBMWだったが、第一次世界大戦の敗戦により、航空機エンジンの製造中止を余儀なくされた。そこでBWMは、もてる技術をモーターサイクルに注ぎ、1923年にはシャフトドライブの「BMW R32」を発表して注目を浴びることに。しかし、それだけでは飽きたらず、オースチンセブンをライセンス生産するディクシー社を買収。これにより自動車ビジネスの足がかりをつかみ、1929年には「BMW3/15 PS」を発売、自動車メーカーとしての歴史をスタートさせている。
ちなみに、BMWと深い関係にあったオットー社は、ガソリンエンジンの理論を確立したニコラウス・アウグスト・オットーの実の息子であるグスタフ・オットーが創立した会社。BMWが内燃機関にこだわるのは、このあたりに理由がありそうだ。