ケアがわからないひとは、“洗いすぎをやめること”

自分は乾燥肌で、とくに真冬は必要以上に脂を取りたくないので、朝、顔を洗わないこともあります。洗うときは、朝は泡の立たないようなマイルドな洗顔料を使いますが、ひげそりの方法で洗顔の順番が変わります。

ちなみに今朝は、髭をT字カミソリで剃ったので、顔を洗ってから視認性のよいシェービングジェルを使って剃りました。髭に水分を十分含ませてやわらかくしておくのがポイント。反対に電気シェーバーを使う場合は、髭が乾いていて硬い状態で剃るほうが効果的です。

洗顔後は、ゴシゴシこすらず軽くタオルをあてて水気を軽く取り、肌が乾く前に、化粧水を受け入れやすくするブースターをまず使います。それから化粧水、アイクリーム、美容液、クリームでケア。それから、一年を通じて日中は日焼け止めを塗って出かけます。

就寝前は、洗顔料で汚れをしっかり落とし、スキンケアは朝とほぼおなじ。自分は湯船にしっかり浸かることを大切にしています。仕事のリサーチも兼ねて、ヘッドマッサージやボディケアなど、お風呂を上がって20分ぐらいいろいろやってます。

スキンケアにまだ自信がないひとは、まず、洗いすぎをやめること。顔も身体も脂を取り過ぎているひとが多い。洗い方も悪いので、さらに乾燥肌になったり、逆に脂っぽくなりすぎたり。顔も身体もきちんとした洗い方をするだけでだいぶ変わります。洗ったら、何度も言いますが保湿が大事。よく「皮脂は天然のクリーム」だと言いますが、年齢や状況によっては、それだけでは間に合わないことも。

みんな、本質的なオーガニックを求めている

男性でもナチュラルコスメとかオーガニックとか聞いたことがあると思いますが、昨年、“本物のオーガニック”と称されるイギリスブランド「bamford（バンフォード）」の本拠地、英国・コッツウォルズを訪ねました。

バンフォードは、イギリスの貴族でレディの称号をもつキャロル・バンフォード夫人が始めたブランドで、コンセプトは「真のラグジュアリーは、環境とひとに優しい」。彼女は、人間らしい暮らしをするにはまず食からという考え方から、1970年代にオーガニック農場をスタート。オーガニック農法で“リアル・フード（本物の食材）”を栽培し、自然にはぐくまれたおいしさを生かす方法で生産する「デイルズフォード・オーガニック」は、世界的にも高い評価を得ています。

そしてバス、ボディ、ベビーのためのコスメティックラインとしてバンフォードがデビューしたのですが、4月3日（金）に、東京ミッドタウンに日本初の旗艦店が誕生します。これはとても注目しています。

出自のいい本物のオーガニックとは

バンフォードを本国で見て体験して感じたのは、オーガニックでちゃんとしたモノを作るのにはお金も手間もかかるということ。そして、イギリスではそれが文化として根づいているんですね。きちんとした哲学のもとにつくられ、ストーリーがあって品質が高いものは日本人も好きで、今度の東京ミッドタウンのショップをきっかけに、まやかしでない本物のオーガニックに対する審美眼や選択眼が育まれることも期待しています。

自分は、オーガニックでは、日本の「Three（スリー）」、そしてイギリスのバンフォードを高く評価しています。それは、自分たちの厳格な基準と哲学のもとに商品を作っているから。どちらのブランドも製品の見た目の佇まいが美しくて、香りも成分もきちんとしたものが使われています。生産から消費者に手に渡るまでしっかり管理されていて、いわゆる出自がいいという感じ。

スキンケアは嗜好品です。オーガニックだからすべて良いとは思わないし、自然のモノだから良いと短絡的には言いませんが、自分の生活スタイルに合っているなら選べばいいし、安心を得られて心地良いものを選ぶのが正しいと思います。ナチュラルやオーガニックは選択肢の一つですが、ぜひ本物を味わってみてほしいです。

「bamford（バンフォード）」
BOTANIC COLLECTION（ボタニックコレクション）
忙しさから解放する、優雅な香りのバスソルト「ボタニックバスソルト」（250g）5400円
5種類の植物オイルでしっとりと豊かなうるおいで満たすボディオイル「ボタニック ボディオイル」（125mL）8640円
優しく撫でるようにすべらすだけで、なめらかな肌に導くボタニカルバターのクリーム状スクラブ「ボタニック シュガーポリッシュ」（200mL）8640円
bamford
http://purity.co.jp/bamford/

藤村 岳
「男性美容研究所(DANBIKEN)」
http://danbiken.net/