LANCÔME|ランコム リサ・エルドリッジがメイクアップクリエイティブディレクターに就任
LANCÔME|ランコム
リサ・エルドリッジ、ランコムのメイクアップクリエイティブディレクターに就任
ブランド創立80周年を迎えるLANCÔME(ランコム)。そんな本ブランドで、4年ぶりとなるメイクアップクリエイティブディレクターが誕生した。指名されたのはリサ・エルドリッジ。ランコムが掲げる“フレンチ シック”な世界が、彼女らしいユーモアあふれる繊細な感性で美しく体現されることに期待が高まる。
Text by TAN Miho(OPENERS)
YouTubeでも圧倒的な支持を得るメイクアップアーティスト
高度なテクニックを駆使してきわめて現代的な感性を表現する、驚くべき才能に恵まれたメイクアップアーティスト、リサ・エルドリッジ。ソルヴ・スンツボからマート&マーカスまで、世界屈指の有能なフォトグラファーをはじめ、世界中の超一流雑誌やラグジュアリーファッションブランドからのオファーが絶えず、現在のメイクアップ界に欠かせない存在だ。
同時にリサは、メイクアップアーティストだけの閉鎖的な世界から飛び出し、世界中の女性たちから称賛され信頼される著名人となった最初の人物でもある。そのきっかけは、2009 年に始まった彼女のブログだ。同年の元旦、ジャンルの壁を打ち壊す媒体として従来の説明的かつ処方的アプローチの枠を超えたブログをスタート。
それは、メイクアップアーティストである彼女が自ら素顔で登場し、前夜の大晦日の徹夜のパーティが顔に残した痕跡を消すためのコツを、現実的にユーモアを交えて惜しみなく公開したことに始まった。ほんの数分間できれいになれるメイクのコツを教えることで、トレンドや今シーズンの新色を語るのではなく、メイクアップで心を満たす方法を発信。現在ではあらたな動画をYouTubeにアップするたび、100万人以上も再生されるまでとなった。
単なるメイクアップ製品を越えた、美しいスタイルをクリエイト
“フレンチ シック”をめざすランコムのメイクアップクリエイティブディレクターに、今月、リサ・エルドリッジが就任した。2008~2011年に活躍していたアーロン・ド・メイ以来空席だったこのポジションに、満を持して迎え入れられたかたちとなる。
リサは今後、ランコムと彼女が共有する“フレンチ シック”にぴったり合致するコレクションや世界観を作り上げていくだけでなく、製品にもかかわっていくという。さらに、使用法のテクニックとチュートリアルも考案。「アイメイクかリップメイクか、どちらかを選ぶこと」「自然光のもとで試してみた結果、顔を明るく輝かせる製品を買うこと」「なによりも大切なのは美しい肌色」といったポリシーのもと、女性の暮らしをシンプルに、そしてメイクアップを制約ではなく、より開放的で心地よいものに変えていくという。
ランコムインターナショナル社長のフランソワーズ・レーマンは次のようにコメント。「リサとランコムの提携は、当然おこなうべきであると、瞬時にわかりました。私たちは価値観と望みを共有していますから。つまり、うわべの美しさにとどまらない、いっそう親密で深い美の感覚の鍵を、女性たちに渡したいのです。単なる物質的なフェミニニティのビジョンとは一線を画した、意欲的で影響力を持つ美のスタイルを届けたいのです」
また、リサ・エルドリッジは次のように語っている。「ランコムという偉大な遺産と完璧なスタイル、そして真の完全さを備えたブランドのメイクアップクリエイティブディレクターへの就任は、とても光栄です。現在私たちが計画中のまったくあたらしいパリのメイクアップアトリエで、新コレクションや新色、新製品を創るのがとても楽しみです。また、素晴らしいオンラインコンテンツも計画中です。これはきわめてエキサイティングな冒険なのです」
ランコムTel. 03-6911-8151http://www.lancome.jp/