連載・藤原美智子 2018年5月|進化し続けるUVプロテクター
BEAUTY / THE EXPERTS
2018年5月23日

連載・藤原美智子 2018年5月|進化し続けるUVプロテクター

連載・藤原美智子 2018年5月|進化し続けるUVプロテクター

今、UVプロテクターは紫外線や
大気汚染から守りながら美肌に導く時代へ

いつもならとっくに花粉症の時期が過ぎて良い頃なのに、まだ鼻水やクシャミが出る、頭皮がかゆくなるといった声を聞きます。かく言う私も同じように悩まされている一人(耳の中まで痒くなることも!)。こうした症状は花粉だけではなく、深刻化しているPM2.5や黄砂や大気汚染、あるいはオゾン層破壊の問題も要因になっているのでは、と知人との話題にあがることも。

Photographs & Text by FUJIWARA Michiko

紫外線量は増加している?!

実際、紫外線量が増加傾向にあることは気象庁から発表されているし、私自身の体感としても年々、日差しが強まっていることを肌で感じています。

もちろん日本だけではなく、紫外線量が多いと言われているオーストラリアでは対策として子供のうちから日焼け止めクリームを塗ったり、目を紫外線から守るためにサングラスをかけたりするのは常識となっているよう。

老化の原因は窓からも忍び寄る!

ところで長年にわたって紫外線を浴びることで皮膚ガンを誘発したり、日常的な日焼けが肌の老化を早めたりすることは周知のとおり。

シワやたるみを引き起こすUV-A(紫外線A波)は窓やガラスを透過するので室内にいても肌にダメージを引き起こすし、シミやソバカスの原因となるUV-B(紫外線B波)はUV-Aと同じように真夏だけではなく秋冬も降り注いでいる。

通年、つまり毎日、紫外線対策は怠らないほうがいいということです。

一品で何役もこなすUVプロテクターが主流に

このように年々高まる紫外線量に対処するために、10数年前から各化粧品ブランドで発売されるUVプロテクターのUV-Bを防ぐ効果指数のSPFはドンドン高まってきて、今ではSPF50は当たり前。

そしてUV-Aを防ぐ効果の目安のPAの+も、「非常に効果がある」のPA+++から「極めて高い効果がある」のPA++++も普通のようになりました。

一方で「数値が高いのは肌に負担がかかりそう……」といった不安の声があるのは事実。でも最近では肌に負担のかからないものや、プロテクト効果の他に美容成分が入っているものが一般的になってきているし、メイク効果があるものも発売されるようになってきました。つまり一品で何役もこなしてくれる日焼け止めが主流になってきたということです。

今回は、こうした高いUVプロテクトと美容、またはメイク効果のあるものをセレクトしてみました。

fujiwara-michiko_001

SK- II アトモスフィア エアリーライトUVクリーム SPF50+/PA++++ (日焼け止め美容クリーム)
紫外線や赤外線、大気汚染といった3大環境要因から守り、さらに高いスキンケア効果で美肌に導く最強のトリートメントUV。さらに嬉しいのは伸びが良くて塗りやすいこと、白浮きしないこと、みずみずしい使用感でること。やはり、どんなにUV効果があっても使用する毎に塗りにくい思いはしたくないし、白く浮いたり不自然なマット肌になったりしては、メイクをしても美肌には仕上がらないですものね。透明なので首や手にも塗られるのも嬉しい。

ランコム UVエクスペール トーン アップ SPF50+ PA++++ (日やけ止め用乳液)
これは世界のUV市場を牽引してきたランコムから、さらなる進化版として発売された商品。従来の紫外線UVAやUVB、ロングUVA、ブルーライトと言った様々な環境要因から肌を守る高いUV効果に加えて、汚染された空気や酸化ストレスから肌を守るテクノロジー。そして肌色がワントーン明るくなるテクノロジーが搭載。塗るだけでワントーン明るく、みずみずしい涼やかな印象の肌に。夏の太陽にはこうした明るさのある肌が断然、似合う。

ゲラン オーキデ アンペリアル ザ プロテクター SPF50 PA+++(日焼け止め・化粧下地)
ラグジュアリーなゲランの中でも、さらに最高峰のスキンケアライン“オーキデ アンペリアル”から発売された商品。最新テクノロジーによる紫外線や大気汚染、ブルーライトなどあらゆるダメージから肌を守りながらも、高いエイジングとブライトニングケア効果で丁寧にスキンケアをしているような艶やかな肌に。それに少し色づきなので、塗るだけで色ムラが目立たない美肌な印象にも。ベースメイクが崩れにくくなるので下地としても優秀。

           
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