TRUEFITT&HILL|ロンドンの“いま”を伝える、最新のグルーミング・プロダクト
BEAUTY / MEN
2015年2月4日

TRUEFITT&HILL|ロンドンの“いま”を伝える、最新のグルーミング・プロダクト

TRUEFITT&HILL|トゥルフィット&ヒル

ロンドンの “いま” を伝える、最新のグルーミング・プロダクト

サンダルウッドの身だしなみ

いつから男は床屋に背を向け、美容院で髪を切るようになったのだろうか。かつて床屋は男たちの拠りどころであり、社交場でさえあった。「たとえ女房は変えても、床屋とテーラーは変えるな」──そんなセリフがジェントルマンたちの会話から聞こえてくるほど、なくてはならない存在だった、にもかかわらずだ。

Text by OPENERS

若々しい印象になるのは、どこの毛を剃ればいいか

“ウェル・グルームド・ジェントルマン”という表現があるけれど、闊達で清潔な印象を周囲に与える根源は、洋服ではなく「身だしなみ」、しいては顔の表情に寄るところが大きい。

日本を代表する老舗理髪店のひとつである「米倉」の社長兼理髪師の米倉 満氏はその著書『床屋の真髄』(講談社・刊)でこう述べている。

「理容士法によれば、理容とは“頭髪の刈り込み、顔剃りなどの方法により容姿を整えること”であり、美容師法によれば、美容とは“パーマネントウェーブ、結髪、化粧などの方法により、容姿を美しくすること”と定義されております」

男の身だしなみとは、容姿を整えることにほかならない。実際、人間の顔、とくに目のまわりや耳の周辺には、目には見えにくい産毛が無数に存在する。その産毛を月に一度剃り落とすだけで、顔の表情がずいぶんと明るくなり、若々しい印象になるのだ。産毛は微細なだけに素人による処理は難しく、理髪師でさえ技術が問われるところなのだ。

男の身だしなみは、理髪師による身だしなみと、自身による日々の身だしなみによって成り立つ。洋服や小物にこだわる前に、まず本物の身だしなみにこだわるべきだろう。

トゥルフィット&ヒル|サンダルウッド 02

サンダルウッド オーデコロン

トゥルフィット&ヒル|サンダルウッド 03

サンダルウッド アフターシェーブバーム

上質なシェービンググッズとは

英国王室御用達であり、ロンドンで200年以上の歴史を誇る、世界最古の理髪店『トゥルフィット&ヒル』。いまも名だたるジェントルマンが足繁く通う理髪店だが、そのホームケア用シェービンググッズは、身だしなみの価値を知るジェトルマンたちの愛用品。それはいまも昔も変わらない。

日々の身だしなみも理髪師が開発した道具を使うことがオーセンティックだ。何十年という付き合いになる理髪師との関係にウソは通用しない。女性由来のスキンケアのノウハウを男性向けに転用した移り気な商品とはそもそも次元がちがうのだ。

シェービングブラシはスーパーバジャー(天然アナグマの毛)製と昔から相場が決まっているし、安全カミソリも重さとバランスが剃り味を大きく左右する。シェービングクリームやシェービング後の保湿クリームも理髪師が開発したものだけに男の肌には折り紙つき。一度使えばそのちがいに目を丸くするはずだ。シェービングブラシで顔をブラッシングすることで肌の新陳代謝は高まり、濃厚できめ細かな泡は髭をやわらかくする。ゆえに、肌を保護するため安全な深剃りを楽しむことができる。そして最後にアフタシェーブバームで肌を保湿。これを繰り返せば、清潔で若々しい印象を自然に得ることができる。「繊細肌だから電気カミソリ」は大きなまちがい。繊細肌のひとほど正しい知識を身につけ、上質なシェービンググッズにこだわるべきだ。

この冬、「トゥルフィット&ヒル」に待望のサンダルウッドラインが復活したのは、ジェントルマンのあいだではちょっとしたニュースになっている。顧客からの「サンダルウッドの香水やバーム(保湿クリーム)がほしい」という熱狂的なリクエストに応えるかたちでデビューしたのは、往年のアーカイブをベースとしながら、いまのロンドンがもつモダンさやエレガンスが凝縮・洗練されたもの。地元ロンドンでは静かで大きな反響をもって受け入れられた。伝統を重んじながらつねに革新をはかってきた老舗の矜持が生み出した、最新のグルーミング・プロダクト。さてさて、ニッポンでの反響はどうだろう。

トゥルフィット&ヒル

           
Photo Gallery