シャンテカイユ セールス・プロモーション・ディレクターのアレックス・シャンテカイユさんが来日
Beauty
2015年4月30日

シャンテカイユ セールス・プロモーション・ディレクターのアレックス・シャンテカイユさんが来日

CHANTECAILLE|シャンテカイユ

セールス・プロモーション・ディレクターのアレックス・シャンテカイユさんが来日

ニューヨーク発のコスメティックブランド「シャンテカイユ」は、大手化粧品会社で新ブランドを手がけ、成功させた経歴をもつシルヴィ・シャンテカイユさんが長女オリヴィアさんと設立したファミリー企業。先日、セールス・プロモーション・ディレクターとして戦略的マーケティングを統括する次女のアレックスさんが来日。これはまたとない機会、さっそくお話をうかがった。

文=染谷晴美

日本女性のメイクは、クオリティも高く、とてもナチュラルで洗練されています

――今回の秋カラーコレクションのコンセプト、特徴をお聞かせください

メインアイテムの4色セットのコンパクトは、誰にとっても“絶対に必要な4色”というのが、ひとつの大きなコンセプトになっています。多色セットのコンパクトというと、たいてい1色くらいは、「私には使えないわ」という色が入っていたりするのですが、このコンパクトは、いわゆる捨て色がない。どんな肌色の方にも、どんな好みの方にも、全色使っていただける、非常に実用的なコンパクトです。
さらに、もうひとつの大きな特徴として挙げられるのが、新しいパッケージ。これまでのエレガントさとはまたちがったイメージの、クールでシックなパッケージデザインになっています。

――今回は、はじめての来日とうかがいました。日本の女性のメイクはいかがですか?

全体的に、バランスがよくて、ナチュラルで、みなさんとても上手にメイクされていると思います。
アジアの女性のメイクアップというと、どうしても西洋をマネようというところから入ってしまうせいか、まだ消化しきれていない感があるように思うのですが、日本の女性はちがいますね。
青山界隈に並ぶ欧米の一流ブティックがそうであるように、日本女性のメイクは、カルチャーを大切にしながら、西洋のものもうまく取り入れてしっかり消化している。ひじょうにクオリティの高さを感じますし、とてもナチュラルで洗練されています。

シャンテカイユ 2009秋カラーコレクション
左から、<アイライナー>ルミナス・ライナー、<リップカラー>リップシック、<アイシャドウ>シルヴィ・クワトロ パレット

――シャンテカイユといえば、ピュアな植物素材と最新テクノロジーの融合によるフルラインで、世界的に高い評価を得ています。具体的に素材へのこだわりをお聞かせください

では、“エーデルワイス”についてお話ししましょう。エーデルワイスは、アルプスのとても高いところに咲いている花。過酷な環境にもかかわらず、美しい花を咲かせるそのパワーに、まず興味をもちました。そして、その強さの秘密を調べてみたところ、とても強い抗酸化作用があることがわかったのです。

このちからをなんとか化粧品に活かせないかということで、まずクオリティの高いエーデルワイスを確保し、さらに、そこから私たちが化粧品の材料としてほしい成分を、できるだけ壊さないように抽出する技術開発にとりかかりました。
その結果得られた最高品質のエーデルワイスのエキスは、肌に栄養をあたえ、すこやかな状態にみちびくクリーム「フラワーハーモナイジング・クリーム」に配合しています。

――毎年発表されるアートが描かれたコンパクト。これは「自然との共生」をテーマに行っている“フィラントロピー(社会貢献活動)”の一環ですね

2009春コレクションのシンボルは“クジラ”

野生の蝶が絶滅の危機に瀕しているというのを知ったのがそもそものきっかけでした。それはたいへん悲しいことであり、自分たちもなにかできないかと考えたときに、化粧品会社であるシャンテカイユには、製品という、とても強力なプラットフォームがあった。そこにメッセージを込めるというのは、いちばん自然でもっとも効果的なことでした。

そして、女性たちがオープンなこころで受け止められて、わかりやすいものとして、ブランドのクリエイティブ・ディレクターである母、シルヴィがつくったのがコンパクト。もちろん、最初の作品は、蝶がモチーフです。
収益金は、目に見えるかたちで役立ててほしいとの思いから、海洋科学研究所に寄付しています。そこには、世界中の海洋環境について、それぞれにテーマをもって研究しているひとたちがたくさんいて、寄付したお金は、そういった研究活動そのものに使われます。

――自然環境との共生というアピールは、お客さまにも伝わっていますか?

それはもう確実に手ごたえを感じています。化粧品はとても自分に近しいもの。違和感があるものはそばに置かないし、毎日身につけたりしませんよね。つまり、メッセージに共感できるからこそ、使ってくださっているのだと思っています。
たくさんのみなさんにご理解いただき、実感のもてる関係がつづく限り、シャンテカイユはこれからも、メッセージはしっかりと訴えていきます。

――ありがとうございました

シャンテカイユ 伊勢丹新宿店 カウンター
Tel. 03-6380-6566(直通)
http://chantecaille.jp

           
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