interview│Chico SHIGETA スペシャルインタビュー(4・最終回)
Chico SHIGETA スペシャルインタビュー
“バイタリティー・コーチング®”がかなえる真のビューティ(4・最終回)
『SHIGETA』の日本での活動は、プロダクツの展開以外にもうひとつ、セミナーがあります。
目的によって、その種類はさまざまですが、リピーターも多い人気のセミナーが2泊3日のデトックスセミナー。3週間プログラムをさらに凝縮した内容と聞いて興味深々。わずか3日で結果が出るポイントを、じっくりうかがいます。
文=染谷晴美Photo by Jamandfix
最高の環境で“バイタリティー・コーチング®”を実践。確実に変わります
――2泊3日のセミナーは、毎回、八ヶ岳(小淵沢)で開かれているそうですね
デトックスセミナーは、ふだんの生活ではなかなかできないデトックスプログラムを、まずは体験していただこうというのが主旨。せっかくやるなら、いろいろな方向からデトックスを促そうということで、八ヶ岳という場所を選びました。
まず、空気がいい。高度が1100メートルくらいあるので、現地に着いて呼吸した途端にデトックスがはじまります。人によっては好転反応で頭痛が起きてしまうほど。さらに、セミナー中に食べるローフード、つまり火を通していない野菜と果物は、自然の雪解け水で育っていますから、それ自身にチカラがある。お風呂は温泉なので、体の芯から温まり、リラックスできます。そして、SHIGETAのフローラルウォーターを飲み、エッセンシャルオイルを使って、顔から、お腹、腕、足まで、あらゆるところマッサージ。
つまり、最高の環境で、“バイタリティー・コーチング®”の4つの柱、植物の癒しの力、毎日の食事、意識した呼吸、セルフマッサージを実践できるのです。
ご自宅でも継続してデットクスプログラムを行っていただくことが目的なので、できるだけ料理も自分たちでつくります。ローフードというと、なに食べればいいのかわからない、難しいと思われがちですが、実際にここでつくってみれば、なーんだ、こんなものでもいいんだとわかるはず。
たとえば、いまの時期なら、大根スライスに梅干しを和えて、昆布をのせたもの。レタスにきゅうりとトマトをのせたサラダだけがローフードではない。季節ごとの簡単でおいしいメニューはたくさんあるのです。マッサージも、実際に自分でやってみることで、コツをつかんでいただく。とにかく、3日間ガツンとやれば必ず結果がついてきますから、つづきの3週間もがんばろうよと、そういうモチベーションにもっていくためのセミナーでもあるんです。
自然に囲まれた環境のなか、食べ物はローフードオンリーで、温泉に入って、マッサージをして、という生活を3日間つづけただけで確実に変わります。初日と最終日に写真を撮るのですが、2枚を見比べると全然違う。顔が小さくなって、首まわりもすっきり。なにより、表情が柔和になります。「3日でこんなに効果が出るの?!」と、みなさんびっくりされますね。
みなさんの変化は、私の活動の励みになります
からだのなかをクリーニングすると、自然と“こころ”もいらないものを排出し、シンプルになっていきます。ある意味、デトックスは自分を凝縮する作業。その人のいちばん大事な部分だけ浮き彫りになるというか、話し方であったり、考え方であったりが、どんどんその人らしくなる。
デトックスというと、まだまだからだの浄化ってことだけに重点が置かれていますが、実はそれだけではないんですね。上手に取り入れることでライフスタイルも変わっていくと思います。体調がよくなる、見かけが変わる、そういう結果を出すことで自分に自信がもてるようになり、からだの浄化のその次の段階も見えてくるのです。
実際、リピーターの方のなかには、日々の生活をリセットする目的で参加されている方も多いんですよ。人生のターニングポイントのようなところでセミナーを利用されているようです。それは私たちも予想していなかったことだけに、正直、びっくりしています。
セミナー後もしっかり“バイタリティー・コーチング®”のメソッドを実践されている方々に、半年くらい経って会うと、おどろくほど変わっていますね。すごくイキイキされていて、とっても楽しそう。
先ほども言ったように、多くの女性は、人生にハリをもたらす“やりがい感”を求めている。それを得ていただきたくて、私はこのメソッドをスタートさせたので、みなさんの変化はとてもうれしい。私の活動の結果が出ているということですからね。励みになります。
――『SHIGETA』のメソッドは、お客さまに元気と美を与え、Chicoさん自身は、お客さまからエネルギーをもらっているということですね
ほんと、そうだと思います。伊勢丹新宿店の「ビューティアポセカリー」でイベントがあったときは、イベントに入れなかった方もいらっしゃるので、あとから店頭に行くようにしているのですが、そこで「SHIGETAのおかげで、体調がよくなりました」というお言葉を直接いただくたびに、またがんばろうという気持ちになる。もっともっとよいもの、みなさんをサポートできるものを発信していこうと思えるんです。
習慣を変えるのは難しいけれど、“足す”ことならできます
――手ごたえがあるとがんばれますよね。ダイエットもそう。少しでも結果が見えるとがんばろうと思えます
そのとおりです。きれいになると、いろんな服が似合うようになったり、鏡を見るのが楽しくなったり、ちょっと変わるだけで、気持ちも明るくなっていきます。
いきなりハードルの高いことはできませんから、まずはハードルの低いことからはじめてみる。どんなに小さなことでも、つづけていけば、どんどん変わっていきます。だから、なにかひとつでもいいからやりつづけることが大事。 まずは“足す”ことです。
――変えるのではなく、“足す”のですね
そうです。なにかをガラっと変えるというのは、とても勇気がいること、習慣を変えるのはすごくエネルギーがいることだと思うので、そうじゃなくて、いまこういうことをしていますよね、じゃあこれを足してみたらどうですか?と。
“足す”という行為は、結果的に“変える”ことにつながります。なにかを足すことでひとつ変われば、そのつづきもおのずと変わっていくのですから。
――すてきなメッセージをありがとうございます。では最後に、今後の日本での活動をお聞かせください
セミナーもプロダクトの開発も、もちろん大事な活動になっていきますが、それ以外にもうひとつ、人々を元気にしていきたいという大前提に加えて、大人の女性をきれいにしていきたい、という思いがあります。
年齢に合った女性の美しさってあると思うんですね。でも、多くの人は、それをないがしろにして、一生懸命若い格好をしている。それをちょっと残念に思っています。いまに至るヒストリーがあるからこそ大人の女性は美しいのに、って。
私の考える内面の美というのは、からだの内面だけでなく、こころの内面も指しています。誰でもそれぞれに美しさをもっているのだから、そこに気づいてほしいし、私はその美しさを引き出していけるような活動を、これからもしていきたいと思っています。
Chico SHIGETA
SHIGETA主宰。日本とフランスのさまざまなウェルビーイングへの探究と経験を経て、自然療法に基づいたオリジナル・メソッド=バイタリティー・コーチング®を確立。感性の高いセラピーは、フランスのメディアにも頻繁に紹介され、パリのセレブリティ、アーティスト、ファッションデザイナーを中心に高い評価を受けている。現在は、セルフケアの大切さを伝える啓蒙活動を行うかたわら、大手化粧品会社のコンサルティングやブランドスポークスマンとしても活躍する。
SHIGETA
www.shigeta.fr