MUSIC|協和発酵キリン『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』 Vol. 7「Place(拠点)」by Open Reel Ensemble
MUSIC|研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」によるプロジェクト
音楽家たちが10のテーマを聴覚化する『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』
Vol. 7「Place(拠点)」by Open Reel Ensemble
『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』は、研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」の特徴を、音楽をもちいて表現することで、その事業をより身近に感じられるウェブコンテンツ。第7回のテーマは「Place(拠点)」。作品は「Open Reel Ensemble(オープンリールアンサンブル)」によるものだ。
Text by IWANAGA Morito(OPENERS)
立脚点から広がる光景
協和発酵キリンの本社は、日本の経済の中心、国内屈指のオフィス街である東京都千代田区大手町にある。皇居と東京駅に挟まれたこのエリアには、多くの企業の本社が拠点をかまえ、高層ビルが建ち並ぶ。
この活気に満ちた場所、大手町から、協和発酵キリンは国内のみならずグローバルな拠点とのネットワークを結び、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、世界の人びとの健康と豊かさに貢献している。
第7回の10 SOUNDS OF LIFE SCIENCEのテーマは、「Place(拠点)」。楽曲の製作を担当したのは「オープンリールアンサンブル」だ。5人のメンバーで編成されるオープンリールアンサンブルは、旧式のオープンリール式磁気録音機を現代のコンピュータとドッキングさせ、“楽器”として演奏するプロジェクトとであり、国内外で活動を展開している。彼らは今回、協和発酵キリン本社が位置する大手町でのフィールドレコーディングを敢行。ライブでも音を録音するプロセスまでパフォーマンスに昇華する彼らの作曲風景は、非常にユニークである。その模様をインタビューとともに映像に記録した。
そして、完成した楽曲のタイトルは「Otemachi Recording Ensemble」。メンバーそれぞれが、異なる地点から出発し、協和発酵キリンの本社の所在地へ向かう。その模様を録音し構築されたのは、音楽としての大前提にすら囚われない“音”。10 SOUNDS OF LIFE SCIENCEのウェブページでは現在、彼らの楽曲をSoundCloud上のストリーミング再生のほか、1カ月間の期間限定でダウンロードが可能になっている。
Vol. 7「Place(拠点)」by Open Reel Ensemble
http://www.kyowa-kirin.co.jp/10_sounds/artist/open_reel_ensemble
<About 10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE>
『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』は、生命をみつめ、生命に向き合いつづける研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」が、10の視点から10のアーティストとともに10の音楽に紡ぐプロジェクト。その有機的な営みを、美しい音にのせてお届けする。「世界一、いのちにやさしい会社になる」という情熱と志を胸に、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジー技術を駆使して画期的な新薬を創出、グローバルな展開を通して世界の人びとの健康と豊かさに貢献している。本企画は、アートディレクター/アーティストの川上シュンが代表を務める「artless Inc.」によるプロデュースのもと、展開される。
10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE
http://www.kyowa-kirin.co.jp/10_sounds/
Open Reel Ensemble|オープンリールアンサンブル
2009年より、和田永を中心に佐藤公俊、難波卓己、吉田悠、吉田匡が集まり活動開始。旧式のオープンリール式磁気録音機を現代のコンピュータとドッキングさせ、「楽器」として演奏するプロジェクト。リールの回転や動作を手やコンピュータで操作し、その場でテープに録音した音を用いながらアンサンブルで音楽を奏でる。ライブパフォーマンスへの評価も高く、Sonar TOKYO、Sense of Wonder、KAIKOO、BOYCOTT RHYTHM MACHINEなどに出演。海外ではSONAR 2011 Barcelona、ARS ELECTRONICA(in Linz of Austria)に出演している。