新型X5 M、X6MをLAオートショーで同時発表|BMW
CAR / MOTOR SHOW
2015年5月14日

新型X5 M、X6MをLAオートショーで同時発表|BMW

BMW X5 M|ビー・エム・ダブリュー X5 M
BMW X6 M|ビー・エム・ダブリュー X6 M

M社が手掛けたハイパフォーマンスSUV

新型X5 M、X6MをLAオートショーで同時発表

BMWは11月中旬より開催されるロサンゼルス オートショーにおいて、新型「X5」および「X6」にM社がエンジニアリングをほどこした「X5 M」と「X6 M」をワールドプレミアすると発表した。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

0-100km/h加速4.2秒のSUV

2013年に3代目となったBMW「X5」2014年に2代めを迎えた「X6」。この2台をベースに、M社がエンジニアリングをほどこした「X5 M」および「X6 M」が、ロサンゼルスオートショーでワールドプレミアされる。

両モデルともに、エンジンには2基のツインスクロールターボ、クロスバンク エグゾーストマニフォールド、バルブトロニック、高圧直接噴射を採用した、4.4リッターV8 Mツインパワーターボを搭載。423kW(575ps)/6,000-6,500rpmの最高出力と、最大トルクは、先代より70Nm増加した750Nmを2,000-5,000rpmのあいだで発生させる。

トランスミッションは、ドライブロジック付きの8段Mステップロトニック。その振る舞いは、Mダブルクラッチトランスミッション(M-DCT)に近いプログラムが組まれており、高速かつダイレクトなシフトチェンジを実現しているという。また、トルクコンバーター式としては初めてロー スピード アシスタントにおけるクリープ オン デマンドを装備。さらにローンチコントロール機能も組み込まれている。従来の6段から8段に増えたことによる、燃費の向上や乗り心地の改善も同時にはたされた。

BMW X5 M|ビー・エム・ダブリュー X5 M

BMW X5 M

BMW X6 M|ビー・エム・ダブリュー X6 M

BMW X6 M

駆動は4WDであるxDriveを採用。電子制御式のマルチプレートクラッチを用い、前後のトルク配分を0から100パーセントまで自由に変更することが可能だ。走行中の車両を安定させるダイナミック スタビリティ コントロール(DSC)も進化し、オン/オフのほかにMダイナミックモードを追加。これは、若干の滑りを許すスポーティなモードで、軽いドリフトもできる。もちろん、オフにすればアクティブセーフティの介入が大幅に抑制されるかわりに、ドライバーのテクニックの許す限りスポーティな走行をおこなえる。

X5 M、X6 Mどちらも0-100km/h加速が4.2秒、最高速度はリミッター制限による250km/hというパフォーマンスを誇る。SUVらしからぬ加速力のいっぽうで、EU値での燃費およびCO2排出量は20パーセント向上させており、それぞれ13.9-11.1ℓ/100km(およそ7.2-9.0km/ℓ)と258g/kmを達成している。

BMW X5 M|ビー・エム・ダブリュー X5 M
BMW X6 M|ビー・エム・ダブリュー X6 M

M社が手掛けたハイパフォーマンスSUV

新型X5 M、X6MをLAオートショーで同時発表 (2)

前後で扁平率のことなるタイヤを装着

本に、大きなエアインテークのフロントエプロン、二本線で構成されたキドニーグリル、2本脚風にデザインされたドアミラー、Mロゴ入りのサイドグリルとエアブリーザー、ディフューザー一体型のリアエプロン、4本出しクロームマフラーなどBMW Mらしい特徴をそなえる。X6 Mでは「M3」「M4」のようなリアスポイラーがくわわり、スポーティさを演出している。

10mmローダウンされたシャシーには、フロントにダブルウィッシュボーン式、リアはインテグラル式のセルフレベリング機能付きエアサスペンションを標準で採用。いずれもM社によるエンジニアリングがほどこされている。また、ダイナミック ダンパー コントロール(DDC)も装備され、コンフォート、スポーツ、スポーツプラスの3段階でセッティングを変更することができる。

BMW X5 M|ビー・エム・ダブリュー X5 M

BMW X5 M

BMW X6 M|ビー・エム・ダブリュー X6 M

BMW X6 M

前後で扁平率のことなるタイヤは、標準でフロント285/40R20、リア325/35R20サイズのピレリ「P Zero」にライトアロイホイールを組み合わせる。また、オプションでさらに大きな、フロント285/35R21、リア325/30R21のミシュラン「パイロット スーパースポーツ UHP」に軽量の鍛造ホイールのセットも用意される。

ブレーキは複合素材でできたベンチレーテッド ディスクを採用。この複合素材は、レースシーンからフィードバックを受けたもので、高いストッピングパワーと確かなフィーリング、軽量、そしてすぐれた耐熱性を誇るとBMWでは説明する。ブレーキライニング面積は先代にくらべて50パーセントも拡大しつつ、重量は1.6kgも落とされている。メタリックブルーにMのロゴがあしらわれるキャリパーは、フロントが6ピストンの固定式、リアはシングルピストンのフローティング式が採用された。

インテリアでは、あらたに開発されたアルミパドル付のMレザーステアリング、Mギアシフトレバー、メリノレザーのMスポーツシート、レザー製のインストパネルの覆い、アンスサライト(炭色)のルーフライナー、アルミニウム インテリアトリム、モデル名のはいったドアシル、さらにドライバーシートにはニーパッドとMフットレストが奢られる。

また、オプションで用意されるヘッドアップディスプレイもM向けにカスタマイズされ、シフトインディケーターや回転計、シフトライトなどが追加された。

BMW X5 M & X6 M|ビー・エム・ダブリュー X5 M & X6 M

ベースとなった新型「X5」「X6」にそなわる各種ドライバーアシスタンスシステムや、インフォテイメントシステム「BMW ConnectedDrive」にくわえ、オートマチックテールゲート、オートエアコン、オプションでリアビューカメラを追加できるパークティスタンス コントロールなどを標準装備。アダプティブLEDヘッドライトには、BMWセレクティブビーム、防眩機能付ハイビームおよびアクティブコーナリング機能がそなわる。また、パーソナルなカスタマイズに対応するBMW Indivisualにも対応する。

080507_eac_spec

BMW X5 M|ビー・エム・ダブリュー X5 M
ボディサイズ│全長 4,880 × 全幅 1,985 × 全高 1,754 mm
トレッド 前/後|1,666 / 1,667 mm
ホイールベース│2,933 mm
最低地上高|195 mm
重量|2,275 kg
エンジン│4,395cc V型8気筒DOHC ツインターボ
ボア×ストローク|88.3 × 89.0 mm
圧縮比|10.0
最高出力│423 kW(575 ps)/6,000-6,500 rpm
最大トルク│750 Nm/2,200-5,000 rpm
駆動方式│4WD
トランスミッション│ドライブロジック付8段ステップトロニック(8AT)
サスペンション 前|ダブル ジョイント スプリング ストラット(コイル)
サスペンション 後|インテグラル・アーム式(電子制御エア スプリング)
タイヤ 前/後|285/40R20 / 235/35R20
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
最小回転半径|6.4 メートル
トランク容量|650-1,870 リットル
0-100km/h加速|4.2 秒
最高速度|250 km/h(リミッター制御。Mドライバーズパッケージ装着時は280km/h)
燃費(EU値)|11.1 ℓ/100km(9.0 km/ℓ)
CO2排出量|258 g/km

BMW X6 M|ビー・エム・ダブリュー X6 M
ボディサイズ│全長 4,909 × 全幅 1,989 × 全高 1,689 mm
トレッド 前/後|1,666 / 1,667 mm
ホイールベース│2,933 mm
最低地上高|195 mm
重量|2,265 kg
エンジン│4,395cc V型8気筒DOHC ツインターボ
ボア×ストローク|88.3 × 89.0 mm
圧縮比|10.0
最高出力│423 kW(575 ps)/6,000-6,500 rpm
最大トルク│750 Nm/2,200-5,000 rpm
駆動方式│4WD
トランスミッション│ドライブロジック付8段ステップトロニック(8AT)
サスペンション 前|ダブル ジョイント スプリング ストラット(コイル)
サスペンション 後|インテグラル・アーム式(電子制御エア スプリング)
タイヤ 前/後|285/40R20 / 235/35R20
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
最小回転半径|6.4 メートル
トランク容量|550-1,525 リットル
0-100km/h加速|4.2 秒
最高速度|250 km/h(リミッター制御。Mドライバーズパッケージ装着時は280km/h)
燃費(EU値)|11.1 ℓ/100km(9.0 km/ℓ)
CO2排出量|258 g/km

           
Photo Gallery