あらたなフラッグシップサルーン「Q80インスピレーション」を発表|Infiniti
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月16日

あらたなフラッグシップサルーン「Q80インスピレーション」を発表|Infiniti

Infiniti Q80 Inspiration|インフィニティ Q80 インスピレーション

プレミアムサルーン セグメントに攻め込むあらたなウェポン

インフィニティ Q80 インスピレーションを発表

事前予告どおり、インフィニティはあらたなフラッグシップのコンセプト「Q80インスピレーション」を、パリモーターショーで発表した。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

ラージセダン市場への挑戦状

パリモーターショーにおいて、インフィニティはあらたなフラッグシップサルーンを予告するコンセプトモデル「Q80 インスピレーション」のワールドプレミアをおこなった。このモデルは、インフィニティが、プレミアムサルーンカテゴリーに参戦するという意思表示である。

Q80インスピレーションのサイズは全長5,052×全幅2,027×全高1,350mmで、メルセデス・ベンツ「Sクラス」やアウディ「A8」、BMW「7シリーズ」やレクサス「LS」にちかく、いわゆるラージセダンと呼ばれるクラスに属する。

サルーンとはいっても、コンベンショナルなノッチバックスタイルではなく、クーペのようになだらなリアをもつ、ファストバックのボディ形状。その表面にはフロントからリアまで複雑なラインが折り重なるように流れ、特徴的なCピラーはインフィニティらしい切り返しが、ボディの凹凸に沿わずに一部が浮き上がった太いクロームラインで大胆に表現されている。この部分はハイブリッドのバッテリー冷却用の吸気口という役割も果たしている。

Infiniti Q80 Inspiration|インフィニティ Q80 インスピレーション

Infiniti Q80 Inspiration|インフィニティ Q80 インスピレーション

ドアは乗降性に優れた観音開きを採用。シートはそれぞれ独立した4座がそなわる。とくにドライバー席は運転に必要なデバイスが集約されており、そのインターフェースはごくシンプルなヘッドアップディスプレイにまとめられている。

助手席用にもヘッドアップディスプレイが備わり、これは車内インフォテイメントシステムに接続されたスマートフォンを経由して、外部からも情報を得ることが可能。後席向けには、フロントヘッドレストにタッチ式スクリーンをそなえ、エンターテイメントを楽しむことができる。

フロントにアルカンターラ、リアにキルティング模様のレザーシートがあしらわれ、そのほかのインテリアにはレザーとメタルによる仕上げがほどこされる。ルーフには、太陽をいっぱいに浴びることができる、巨大なパノラミックグラスルーフがそなわる。

Infiniti Q80 Inspiration|インフィニティ Q80 インスピレーション

プレミアムサルーン セグメントに攻め込むあらたなウェポン

インフィニティ Q80 インスピレーションを発表 (2)

次世代ハイブリッド パワートレーンを採用

搭載するエンジンは、ダウンサイジング化されたツインターボチャージャー付き3リッターV6に電気モーターが組み合わせられたハイブリッド。このアルミニウム主体でつくられたエンジンは、今後2年間にわたってインフィニティから徐々に発表される新世代エンジンのひとつだという。トランスミッションには9段オートマチックが採用された。

ハイブリッド合計の最高出力は550psを誇るいっぽう、燃費は5.5ℓ/100km(およそ18.2km/ℓ)、CO2排出量は129g/kmに抑えられる。

駆動には、状況に応じてFRから4WDへの切り替えが自動でおこなわれるスマートドライブトレーンを採用。最大750Nmにもおよぶトルクを、前後0:100から50:50までの範囲で配分することを可能とし、手動で4WDモードに固定することもできる。

Infiniti Q80 Inspiration|インフィニティ Q80 インスピレーション

Infiniti Q80 Inspiration|インフィニティ Q80 インスピレーション

 

このクルマにそなわる、運転支援機能についてもインフィニティのスタンスを明確にあらわしており、カメラやレーザー、センサーを駆使して実現するこれら機能は、あくまでもドライバーのサポートを強化するものであって、その意志を制限するものではないという。

Q80インスピレーションは、コンセプトカーではあるものの、名前もふくめプロダクションモデルも視野に入れてつくられている。それは、今後のデザイン言語の提案や最先端技術のショーケースにくわえ、あらたなセグメントに挑戦するというインフィニティの意志のあらわれでもある。

           
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