和気雅美│はじめてのバスケット・アレンジに挑戦(後編)
記念日のための花束、買ったまま渡していませんか?
はじめてのバスケット・アレンジに挑戦(後編)
前回の「はじめてのバスケット・アレンジに挑戦」前編で、花束の花を活用して、人気のバスケット・アレンジに挑戦した会社員の長谷川栄一さん。今回は和気雅美さんがお手本をつくってプロの技を解説します。
文=オウプナーズ写真=原恵美子
「プロフェッショナルに見せるコツ、テクニック」を伝授しましょう!
「はじめてのバスケット・アレンジに挑戦」前編では、四角のバスケットに秋色を凝縮させたボルドー系のグラデーションカラーのアレンジメントづくりに初挑戦した長谷川さん。簡単なポイントを和気さんに教えられてそれなりの形にしました。
この後編では、人気のバスケット・アレンジを「プロフェッショナルに見せるコツ、テクニック」を伝授します。
(1)トップに一番美しい花を挿す(今回ならパープルカラーのバラ)
これが一番高い位置になります。
(2)そこから色が広がっていくように意識しながら、ボルドーカラーのガーベラ、ベルベットのような質感のバラ、縁(ふち)にオレンジのニュアンスのある、センシュアスなスモーキーピンクなケイトウを挿していきます。
これが前回長谷川さんのアレンジメントでコメントした、トランジッション=「色の自然な流れ、移行」という意味です。
(3)蘭(紫のバンダ、ピンクのモカラ)でニュアンスをつけます。
(4)ドラセナ(葉)はループ状に折り曲げて、リボンのようなニュアンスをプラス。
そして、ここからがプロのアクセント、「アレンジの総仕上げのスパイス」を紹介。
ひとつはヤマゴボウの実にワイヤーをつけて、そっと上に置くように挿し、野性的なニュアンスをプラス。
もうひとつは、ボルドー色のカラー2本をクロスさせ、茎を矯(た)めて(手の熱でカーブさせて)、柔らかな曲線を描かせて完成です。
和気さんのアレンジメントの特徴のひとつは、こうして色彩や質感(テクスチャー)を高度にミックスさせて“リュクス感”を醸し出すテクニック。
さて次回は、一年で一番華やかなクリスマス・デコレーションです。どうぞお楽しみに!